2009年9月8日火曜日

生命とは何か(シュレディンガー)

シュレディンガーの"What is life?"の訳本「生命とは何か」の初読を終える。流し読みなので、細かいところは分からないが、この本のエッセンスは、次の2点だと思う.

(1)生命体の主な機能/器官は、量子力学には従わない。
(2)ただし、遺伝子の突然変異だけは、量子力学に従う。

これが正しいか、どうか、特に(2)についてはDNAの発見により、かなりの部分が明らかにされた。DNAの複製に確率が関与してくる点は、ある意味シュレディンガーの知見は正しかったと言えると思う。ただし、トンネル効果と断じたところが、果たして正解だったかどうかは、議論の分かれるところであろう。

2009年9月1日火曜日

妻籠にて

台風が去っても、晴天にはならないし、暑くもならない。おそらく、夏はこれにておしまい、なのであろう。今日から9月。とはいえ、まだ夏の名残があるうちに、と思い、木曽は妻籠宿にドライブにいった。

塩尻で一升瓶(!)に入ったブドウジュースを購入し、中山道(国道19号)を南下する。いつも止まっている奈良井宿はスルーして、木曽福島に至る。ここから20キロほど更に行くと、寝覚の床に到着する。



前に来たのは10年以上前。いろいろ記憶と違うことがあって、われながら驚いた。まず、駐車場からかなりの傾斜をくだらないといけないこと。以前はこの程度の斜面なんでもなかったのだろうか?記憶に残らなかったようだ。同じように、浦島堂までの岸壁をなんの苦もなく上って行ったような気がするが、今回は大変そうで登る気にならなかった。下まで降りた時、お日様がちょうど雲に隠れていて、水の色が透き通った緑色になっていなかったのは残念だった。太陽が顔を見せるまで待っていようかと思ったが、風が弱くなかなか雲がどきそうもなかったし、妻籠はまだ先だったのであきらめた。

イギリスに住んでいる間に、馬籠は岐阜県になってしまった。たしか、当時の田中知事がかなり反対していたのを記憶している。そんなこともあって、妻籠の方が今は身近に感じるのかもしれない。実際、妻籠の方が家から見て馬籠よりも地理的にも近い。平日にも関わらず、駐車場には結構観光バスが来ていた。少し心配したが、宿場筋に登ると、ちょうど良い感じの人の出だった。殿様商売の店のおばさんたちは、客をそっちのけでおしゃべりに花を咲かせている。ちょっと暑かったが、のんびりしていて、天気もよく、気持ちよい散歩ができた。