朝日新聞に、2020年の五輪開催地の選考会で、東京を推す阿部首相がそのプレゼンで「(福島原発の)汚染水はコントロールできていて、東京にはまったく問題がない」と言ったという報道があった。これはかなりの「張ったり」だと思う。真実は「コントロール不能」、「お手上げ」ではないか?
汚染水を貯蔵するタンクの数は増え続けているのに、毎日事故を起こした原発の地下で「製造」される汚染水の量はそれ以上。さらに、なんとかタンクに入れた汚染水も、手抜き工事とそもそもの耐久不足によって、穴が開いたタンクからどぼどぼ漏れ出している。しかも、放射能が高すぎて、タンクの近くに行ってどこから漏れているか詳細に検査することもかなわない状態。原発に流れ込む地下水は「豊富」で、政府が出した過小評価気味の値でも、タンクへの汲取にも関わらず、一日に300トンが太平洋に流れ込んでいるという。
これを「コントロールできている」と表現するならば、日本の国語の授業は根本から組み立て直し、加えて「論理」の定義を作り直さなくてはならないだろう。
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