Phantom2(djiのホームページより転用) |
民間用のマルチコプター製造販売の世界シェア1位のこの会社(dji)は、なんと中国の会社だったのには驚いた。てっきりiRobot系の会社かと思っていた。
現在のdjiの主力機種はPhantom 3。Phantom 2ではカメラが別売り、オプションだったのだが、Phantom3ではデフォルトになった、という理解。(ただし、改良型の「Phantom 2 vision+」では、Phantom3のカメラシステムと同じものを採用している。)
現在Phantom2は全てのモデルが製造終了となり、購入はお店の在庫にあるものだけと限られる。したがって、間もなく購入できなくなるはずである。私が利用したのは大手家電量販店だが、「ここのネットショップでは取り扱い終了」とラベルされていたものを、電話をかけて直接交渉し、全国の店舗の在庫をチェックしてもらい、最後に残った1つをわざわざ遠くの支店から取り寄せて、本店まで取りに行くという約束の下に格安で購入する事ができたのであった。
購入したパッケージを開けてみたら、Zenmuse h3-3dが同封されていた。これは、ビデオ撮影を飛行によるブレから保護してくれるシステム(ジンバルというらしい)で、ビデオ鑑賞時に「飛行酔い」しなくて済むという、素晴らしい機械である。これがおまけで付いてきたのであった。これにより、昨年購入したまま使い途に困っていたGoPro Hero3+を装着できる!ということで、空撮にチャレンジできることになった。Phantom 2+Zenmuse h3-3dという、まさに型落ちのシステムではあるが、話題のドローンを安く使い回せるということで、非常に満足している。
ジンバル(Zenmuse h3-3d)を装着した様子 (djiのホームページより転用) |
3度の墜落を経て、プロペラを4枚損傷し、ジンバルの電源コネクターを吹っ飛ばし(とはいえ、GoProの内臓電源を使えば、撮影には支障がなく済んだ)と、満身創痍の状態ではあるが、今では操縦もだいたいマスターし、高高度の撮影に挑んでみようと思っている次第。これまでの飛行時間はだいたい20分程度。バッテリー充電1回分に相当する。
Phantom 2にはかなり優秀な姿勢制御システムが入っているので、基本操作を覚えれば、それほど怖がる必要はないのだが、善光寺や防衛省に墜落しているのを見れば、やはり一定の技量がないと墜落させてしまう恐れがある。怖いのは風(これは自らのプロペラが作る風やそのあおり風も含む)による不安定性だ。建物や木々の近くで運転すると、あおり風を受けて機体が流されることがある。これが建物や樹にぶつかる原因の一つだろう。やはり、グランドなど、広い所で最初は練習したほうがよい。
私の3回の墜落の全ては、建物と樹への接触、衝突による墜落である。高度を2m程度に制限していたので、本体の損傷にまでは到らなかったが、これが対人だと考えると怖いものがある。気をつけたい。少なくとも、20m四方程度の空間が必要だろう。機体が流れたとき、パニックになって操作を間違えても、これだけ広ければまずリカバリーできる。逆にこれより狭いと、リカバリーする前にどこかに衝突する可能性が高まる。
建物や木に衝突すると、プロペラが折れて飛び散る。次いで機体が墜落する。エンジンを止めないと、機体は横転して跳ね回り、さらにダメージが発生するだろう。幸いにして私はそのような「事故」はまだ起こしてない。とにかく、落ちたらまずはエンジンを切ろう!といいたい。しかしパニックになっていると、これがなかなかできないのだ。
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