2015年5月26日火曜日

英語の先生が、英語ができない...

東京新聞で読んだ記事。

「日本の中学、高校の先生は、英検に合格できないほど英語力が低い...」というニュース。

確か、中学生3年生程度の英語力があれば3級、高校3年(もしかすると2年かも)程度の英語力があれば2級、そして大学生程度であれば準一級がとれるはずだ。私も、中学2年の時、なぜか学校全体で受験することになったので、3級だけは持っている(たしかクラスの半分くらいが合格したと記憶がある)。高校で、文系に進んだ友人たちは、たしか2級の試験勉強を一生懸命やっていて、みんな結構合格していたような記憶がある。(私はTOEFLやSAT/GREの勉強をしていたので、英検はやる気がなくなってしまった。) アメリカの大学に通っていたときに、日本から来た留学生友達たちに聞くと、大抵の人が準一級を持っていた。

こう見てくると、たしかにふれこみ通りの内容だと思う。英検準一級というのは、それほどの特殊技能というわけではない。

ちなみに、一級というのは、通訳の能力も試されるようで、これはなかなかの特殊技能らしい。合格はとても難しいと聞く。(だから準一級が後で創設されたとか。)高校の時の英語の先生の一人は、たしか一級を持っていたので尊敬していた。そういえば、オーストラリアから留学生が来たとき、ちゃんと会話ができたのは、あの先生だけだった...(今から考えると、2級程度の能力があれば、まあ会話くらいなら問題なくできるはずなのだが...)

そして、現在の中学、高校の先生の英語力はというと、大学生レベルといわれる準一級に合格できないまま、学生たちに英語を教えているのだという。これは大きな問題だろう。特に中学校がひどい。英語ができない英語の先生に教わった学生の悲劇は、容易に想像がつく。はやく改善したほうがよいだろう。

とはいえ、なにも準一級だとか、TOEIC何点だとか、試験結果にこだわる必要はないと思う。要は、ちゃんと英語の能力をちゃんともっているかどうかだ。外国/国内の大学でちゃんと勉強してきた人なら、資格なんかなくてもいい英語の先生になれる。たぶん、教員採用の担当官/面接官が英語ができないんだろう。採用試験の面接で、5分も喋れば能力の有無は判断できるはずだから。

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