かつて小出裕章先生が国会で証言したとき、ガンジーの言葉を引いた。その言葉の中に、現在の日本の政治家たちのほとんどが入ってしまう。
昨年のノーベル平和賞を受賞したマララは教育が大切だという。彼女は頭に銃弾を打ち込まれながら、「言葉」で闘っている。そして「教育」が最強の武器だと主張している。これから日本を担うの次の世代の人々が、憲法とはなにか、民主主義とはなにかについて、水や空気のように馴染んで行くには、正しい教えが不可欠だ。
現在日本を担っている世代は、まともな議論もせず、議論をすれば論理破綻し、ただただ多数決にすがる人が多いようで、広渡先生のいうように「反知性」な感じが非常に残念だ。
東京新聞の記事で、内橋克人氏は「阿部政権の目指すのは軍産複合体」だと主張している。また、テレビ朝日の解説では「外務省が常任理事入りを目指す過程で、武力行使できる国家の建設を目指している」という。これが本当だとすると、「国民主権」を理解していない人間が、自分勝手に(強行採決や嘘の演説)、隠れてこそくな手段(秘密保護法など)で、ごく少数の特権階級に属すると思っている彼らの、自分たちの利益だけを目指す過程で、日本人を「金儲けの道具」として使い捨てようとしていることになる。これは、昭和の初めに日本軍が採用した「金儲け」のやり方とまったく同じだ。
三菱や三井や住友といった財閥の利益のためだけに、飛行機や船に乗って体当たりさせたり、竹槍担いでマシンガンに撃ち殺されてこいと命令して、日本人の命を祖末に使い捨てた、日本軍の戦争のやり方とまったく同じだ。
使い捨ての感覚は、沖縄の人や福島の人が味わってきたし、今も味わっている。そしてなにより、全国の日本人がその感覚をよく知っているはずなのに、多くの人が「カネ」の味に味を占めて忘れてしまった。でも、「自由」の味を知ったもう半分の日本人がいることも確かだ。「教育」によって、後者の数を増やし、民主主義の力に依って、自由で平和な社会を国民自身の手で作り上げ、今行われている政治的愚行とその結果を、形も色も残らないように徹底的に「染み抜き」することは、かならず必ずできる!
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