アシアナ航空の旅客機がサンフランシスコ空港への着陸に失敗したのは2週間程前だったか?今日、AFNを聞いていたら、この事故の関連で思わず吹き出してしまうようなニュースが紹介された。解説者はかなり怒っているような笑っているような、不思議なリアクションだったが、その理由も中身を理解すれば頷けるだろう。
事故から一週間ほど経ち、事故分析の結果が、パイロットのミスと出るのか、それとも機体の故障となるのかが議論の中心となった。飛行機を設計製造販売しているのはアメリカのボーイング社なので、いろいろな手段を駆使して、アメリカ当局の調査結果を「パイロッとのミス」にしてもらいはずだ。一方の韓国は「設計の段階でのミス」あるいは「機体の故障」という結論に持っていきたいだろう。それぞれの思惑が交差するなか、カリフォルニアのローカル放送局が、4人の韓国人パイロットの名前が判明したとしてテレビニュースで報道を行った。その名前とは...
ASIANA Flight 214
Pilots' Names
Captain Sum Ting Wong
Wi Tu Lo
Ho Lee Fuk
Bang Ding Oh
これはかなりまずいぞ、と思うとともに、思わず吹き出してしまった。カリフォルニアのテレビ局が、練習でふざけて使っていた原稿をそのまま読み上げてしまったという。(東海テレビのセシウムさんと同じタイプの放送事故だ。)
キャプテンの名前は明らかに「なにかまずい感じ」。2番目はWay too low (高度が低すぎる)、3番目は「かなりやばい」(Holy FU○K)。4番目は爆発音などの擬音。
アシアナ航空は侮辱されたとして訴えるらしい。ただ、このテレビ局は謝罪しているそうだから、すぐに和解できるだろう。だが、韓国人に対する人種差別も、ちょっと入っているように感じられて後味が悪いだろう。
それにしても、この事故がボーイング777だったというのはショックだ。もし機械の故障だとしたらなおさらだ。まさかこの事故を利用して、全機をA380や787に更新などということを企んではいないだろうな!?
2013年7月17日水曜日
2013年7月6日土曜日
余談(2):フランクフルトにて
チューリヒにいく夢を断たれ、呪いの街フランクフルトに行くことになってしまった。
新しいe-ticketを印刷するために、Swissのwebページから手続きをしようとしたが、ルフトハンザの便なので、ルフトハンザのホームページからやれ、と指示が出る。仕方なく従うと、最初は英語で処理できるのだが、最後の肝心なところで表示がすべてドイツ語となる。大学の教養で習ったのはドイツ語だった。それは「アインシュタインの相対論の論文はドイツ語で書かれているぞ。物理を志望する学生は、第二外国語はドイツ語にすべし」などという友人の助言を聞いたからだ。しかし、現実は、ルフトハンザのホームページを解読するためにドイツ語を習う運命だったとは...神様もいたずらが過ぎる。
苦労してe-ticketを打ち出したのはよいが、Web check-inを試みるべく色々試す。しかし、どれもうまく行かない。仕方がないので、時間がさらに奪われることは知りながら、ルフトハンザに電話することにする。オペレーターは日本人だったので、昨年の出来事を説明し、苦情を伝える。謝罪の言葉はもらえたが、ビジネスに格上げされる訳でも、割引が適用される訳でも、マイレージが加算されるわけでもなかった。これが、冷徹にビジネスに邁進するドイツの文化なのだろうか?(ハワイのレンタカー会社や航空会社に現地でボラれたときは、その日本法人に苦情を言った。そうしたら色々と弁償してくれたので、「また行ってもいいかな」ぐらいには気持ちを戻すことができた。が、ドイツはそういうところはまったく気がきかないようで、やっぱりなるべく関わりたくない。)
搭乗前のゴタゴタはここまでで、その後は比較的うまくことが運び、成田から無事出発できた...と思った。一つ確実に良かった点といえば、この日の機内がかなり空いていたこと。右横は日本人が座ったが、左は空席だった。しかし、実はそれには理由があった...振り替えてもらったこの便は、Airbusの新型A380だったのだ....2005年に就航したこの新型機は、なんと客席が(エコノミーも含めて)2階建てになっている化け物で、しかも通常の感覚だと「そろそろ船尾かな」と思うような奥まで歩いていっても、まだ先があるという、ものすごく長い飛行機でもあった。このマンモスジャンボ機は、数年前にエンジントラブルを起こしていて、やっぱり「新型機の見切り発車」であることが判明していた。できれば乗るのは避けたかった。しかし、出発前日に旅程が変更されるというゴタゴタに巻き込まれ、そこまで確認するのを怠ってしまった。まず怖かったのが離陸時。機体が重いせいか、なかなか離陸しない。加速も鈍い感じがする...こういうのは心臓に良くない。(なんとかかんとか、離陸してやっとやっとで高度を上げている感じ。どんなにガラガラでも、もう二度とA380には乗りたくないと思った。
しかも、機内食がまずい。豚肉のトマト煮だった。どんなにトマト料理が好きな人でも、この臭い豚肉には閉口するはずだ。一口食べてやめる。隣りの人も食が進まないようだ。
シベリアのど真ん中に到達したあたりで、隣りの人が乗務員を呼んだ。どうもビデオシステムが壊れていて、映画が楽しめないらしい。ルフトハンザ、you are so fantastic!
A380の着陸は離陸より怖かった。とはいえ、それは着陸してしばらく経ってから、鳥肌が次第にたってくるような感じだ。パイロットはかなり腕がよかったと思う。タッチダウンの直前まではまったく危なげなかった。が、最後に急速に失速してドシンと尻餅をつくような感じの着陸だった。重すぎて、失速したときに揚力が急になくなったのではないだろうか?とにかく、もうA380には乗りたくない。(周りの乗客もざわついていたから、あの落ち方にはかなり皆驚いたんではないだろうか?)
フランクフルト空港で、フィレンツェ行きの便に乗り換える。今回も長ーい長ーい連絡路を小走りで急がないと、危うく乗り遅れるところだった。カウンターにいる係員に確認したところ、今回はバスによる移動はないとのこと。
ドイツの曇った灰色の空を抜けると、やがて緑が濃いフィレンツェの丘とそこに生えるトンガリ帽子の形をした針葉樹の森が見えて来た。やれやれ、今回は予定に近い形で、なんとか目的地に辿り着けそうだ。手荷物受け取りで、何人もの知り合いに出会った。一緒にフィレンツェの街までバスで移動する。そして、待ち合わせて、おいしいイタリア料理を駅近くのレストランで楽しむことができた。ここは、Chianti Classicoの産地であった!知らなかったのだが、これは単なるChiantiと比べて値段が倍もする。思い切って頼んでみると、日本で味わったことのないような素晴らしい味がした。残念ながら銘柄を失念してしまったが、一緒にいった知人が写真に撮っていたので、あとで尋ねてみよう。
ちなみに、帰りの便は、スイス周りで当初の予定通り帰れるとのこと。何事も起こらないことを、フィレンツェのありとあらゆる教会で祈りまくることにした。
新しいe-ticketを印刷するために、Swissのwebページから手続きをしようとしたが、ルフトハンザの便なので、ルフトハンザのホームページからやれ、と指示が出る。仕方なく従うと、最初は英語で処理できるのだが、最後の肝心なところで表示がすべてドイツ語となる。大学の教養で習ったのはドイツ語だった。それは「アインシュタインの相対論の論文はドイツ語で書かれているぞ。物理を志望する学生は、第二外国語はドイツ語にすべし」などという友人の助言を聞いたからだ。しかし、現実は、ルフトハンザのホームページを解読するためにドイツ語を習う運命だったとは...神様もいたずらが過ぎる。
苦労してe-ticketを打ち出したのはよいが、Web check-inを試みるべく色々試す。しかし、どれもうまく行かない。仕方がないので、時間がさらに奪われることは知りながら、ルフトハンザに電話することにする。オペレーターは日本人だったので、昨年の出来事を説明し、苦情を伝える。謝罪の言葉はもらえたが、ビジネスに格上げされる訳でも、割引が適用される訳でも、マイレージが加算されるわけでもなかった。これが、冷徹にビジネスに邁進するドイツの文化なのだろうか?(ハワイのレンタカー会社や航空会社に現地でボラれたときは、その日本法人に苦情を言った。そうしたら色々と弁償してくれたので、「また行ってもいいかな」ぐらいには気持ちを戻すことができた。が、ドイツはそういうところはまったく気がきかないようで、やっぱりなるべく関わりたくない。)
搭乗前のゴタゴタはここまでで、その後は比較的うまくことが運び、成田から無事出発できた...と思った。一つ確実に良かった点といえば、この日の機内がかなり空いていたこと。右横は日本人が座ったが、左は空席だった。しかし、実はそれには理由があった...振り替えてもらったこの便は、Airbusの新型A380だったのだ....2005年に就航したこの新型機は、なんと客席が(エコノミーも含めて)2階建てになっている化け物で、しかも通常の感覚だと「そろそろ船尾かな」と思うような奥まで歩いていっても、まだ先があるという、ものすごく長い飛行機でもあった。このマンモスジャンボ機は、数年前にエンジントラブルを起こしていて、やっぱり「新型機の見切り発車」であることが判明していた。できれば乗るのは避けたかった。しかし、出発前日に旅程が変更されるというゴタゴタに巻き込まれ、そこまで確認するのを怠ってしまった。まず怖かったのが離陸時。機体が重いせいか、なかなか離陸しない。加速も鈍い感じがする...こういうのは心臓に良くない。(なんとかかんとか、離陸してやっとやっとで高度を上げている感じ。どんなにガラガラでも、もう二度とA380には乗りたくないと思った。
しかも、機内食がまずい。豚肉のトマト煮だった。どんなにトマト料理が好きな人でも、この臭い豚肉には閉口するはずだ。一口食べてやめる。隣りの人も食が進まないようだ。
シベリアのど真ん中に到達したあたりで、隣りの人が乗務員を呼んだ。どうもビデオシステムが壊れていて、映画が楽しめないらしい。ルフトハンザ、you are so fantastic!
A380の着陸は離陸より怖かった。とはいえ、それは着陸してしばらく経ってから、鳥肌が次第にたってくるような感じだ。パイロットはかなり腕がよかったと思う。タッチダウンの直前まではまったく危なげなかった。が、最後に急速に失速してドシンと尻餅をつくような感じの着陸だった。重すぎて、失速したときに揚力が急になくなったのではないだろうか?とにかく、もうA380には乗りたくない。(周りの乗客もざわついていたから、あの落ち方にはかなり皆驚いたんではないだろうか?)
フランクフルト空港で、フィレンツェ行きの便に乗り換える。今回も長ーい長ーい連絡路を小走りで急がないと、危うく乗り遅れるところだった。カウンターにいる係員に確認したところ、今回はバスによる移動はないとのこと。
ドイツの曇った灰色の空を抜けると、やがて緑が濃いフィレンツェの丘とそこに生えるトンガリ帽子の形をした針葉樹の森が見えて来た。やれやれ、今回は予定に近い形で、なんとか目的地に辿り着けそうだ。手荷物受け取りで、何人もの知り合いに出会った。一緒にフィレンツェの街までバスで移動する。そして、待ち合わせて、おいしいイタリア料理を駅近くのレストランで楽しむことができた。ここは、Chianti Classicoの産地であった!知らなかったのだが、これは単なるChiantiと比べて値段が倍もする。思い切って頼んでみると、日本で味わったことのないような素晴らしい味がした。残念ながら銘柄を失念してしまったが、一緒にいった知人が写真に撮っていたので、あとで尋ねてみよう。
ちなみに、帰りの便は、スイス周りで当初の予定通り帰れるとのこと。何事も起こらないことを、フィレンツェのありとあらゆる教会で祈りまくることにした。
到着直後の夕方のフィレンツェ。ホテルのベランダより。 |
余談:フィレンツェに至るまで
余談だが、フィレンツェに至るまでの出来事をメモしておこう。
航空券を予約した段階で、Boeing 787はバッテリー等の不具合のため、世界中で運航禁止となっていた。やはり新型製品には問題がつきものだ。電化製品でも、車でも、PCでも、なるべくは新型の製品は買わないようにしている。
工業製品というのは、満足いくまで開発しきってから市場に投入するのは稀有で、技術の内容の理解が薄い、営業とか企画部門の人々からせっつかれる形で、ある程度「モノ」になると判断されると、見切り発車で販売されてしまうことが多いと思う。こんな感じで、焦って利益を確保しようとする経営者は、長い目で見れば、必ず失敗作を世に送り出すはめになる。長い目で見なくても、こういうやり方でモノを売るならば、大抵の製品は「欠陥品」のまま売りに出されているといってもいいだろう。消費者に買わせ使わせて、性能を「実験」させる。そして、苦情が来る度に改良を重ねる。だから、発売してからしばらく経ったモデルの方が、必然的に完成度が上がる(苦情の多かった分だけ)という訳だ。
ボーイングの新型旅客機787も、飛ばしてみたら性能に問題があることがわかり、「改良のため」世界中の空からしばらく姿を消すことになった。だから、今年の春の段階では、安心して全日空で予約できるものと考えていた。Web予約をして、「今回は早めに予約できてよかった」と余裕をかましていたら、そうは問屋が卸さなかったのだ。ある日、何の気無しに予約したフライト情報を眺めてみたら、運航機体が"Boeing 787"となっているではないか!よく調べてみると、6月1日から見切り発車で運航を再開する予定だという...これには驚いた。
予約した時は、世界中の政府機関で787の安全性は認められていなかった。だというのに、日本の国土交通省の審査にはどうせ通るだろうから、という予測に基づいて、全日空は6月1日以降の欧州便に787を使うことをかなり前から決定してしまった。この事実を知って、慌てて予約をキャンセルし、別の便で行こうとしたがフィレンツェ到着が夜中になるものばかり。「仕組んだな!」と叫んでみても状況は変わらず。そこで別の航空会社にあたりを付けてみることにした。
無駄な時間を費やして、いろいろ調べた結果浮上して来たのがスイス航空。スイスの国営航空(Swiss Air)だったが、事故と9-11の影響で2002年に破綻してしまった。現在はその後継会社のSwiss International airlinesと名前が代わり、こともあろうにルフトハンザの子会社になってしまった....とはいえ、フィレンツェ到着が夕食前の午後6:30、かつスイス航空の実際の運航/運営はスイス人がやるだろうからという希望と、中継地がチューリヒであるという3点の理由により、今回はスイスに決めた。チューリヒは昨年行ったジュネーブと違って、チェルノブイリの影響を大きく受けたとされる。そういう意味でも、チューリヒに降り立ってみたかったのだ。
首尾よく予約の変更もうまく行き、出発を翌日に控えた。と、一通のメールがswissから届く。
原因は、機体修理であった。コックピットの窓が破損し、交換を余儀なくされたため、成田にしばらくこの飛行機は釘付けにされてしまったようだ。修理が終わるまでは飛行許可が下りないとのことで、出発が3.5時間遅れてしまうのだという。このため、チューリヒでの乗り継ぎが間に合わなってしまった。チューリヒからフィレンツェに飛ぶ便はそれがその日の最後だという。つまり、チューリッヒで一泊するか、フランクフルトに一端移動し、(私が当初避けていた)夜の便を使ってフィレンツェに到着するかどちらかだが、スイス航空としては後者の手配をしておいた、というのだ。フィレンツェの宿はすでに予約していたので、イタリア語で事情を説明し、キャンセルの手続きを自腹を切らないよううまくやる自信はなかった。しかたないか、と思ったが、日本人のオペレーターに変わると、「どうです?最初からルフトハンザでいきませんか?そうすれば、夕方にフィレンツェに着けますよ。」と誘いを受けた。「二度と使うもんか」と心に誓ったルフトハンザ、そして「二度行くもんか」とこころに誓ったフランクフルト。しかし、利便性のことを考え、折れることにした。こうして、皮肉なことに、2年連続でフランクフルトの土を踏むことになってしまった...出発前だというのに、敗北感がすでに漂い出していた。
航空券を予約した段階で、Boeing 787はバッテリー等の不具合のため、世界中で運航禁止となっていた。やはり新型製品には問題がつきものだ。電化製品でも、車でも、PCでも、なるべくは新型の製品は買わないようにしている。
工業製品というのは、満足いくまで開発しきってから市場に投入するのは稀有で、技術の内容の理解が薄い、営業とか企画部門の人々からせっつかれる形で、ある程度「モノ」になると判断されると、見切り発車で販売されてしまうことが多いと思う。こんな感じで、焦って利益を確保しようとする経営者は、長い目で見れば、必ず失敗作を世に送り出すはめになる。長い目で見なくても、こういうやり方でモノを売るならば、大抵の製品は「欠陥品」のまま売りに出されているといってもいいだろう。消費者に買わせ使わせて、性能を「実験」させる。そして、苦情が来る度に改良を重ねる。だから、発売してからしばらく経ったモデルの方が、必然的に完成度が上がる(苦情の多かった分だけ)という訳だ。
ボーイングの新型旅客機787も、飛ばしてみたら性能に問題があることがわかり、「改良のため」世界中の空からしばらく姿を消すことになった。だから、今年の春の段階では、安心して全日空で予約できるものと考えていた。Web予約をして、「今回は早めに予約できてよかった」と余裕をかましていたら、そうは問屋が卸さなかったのだ。ある日、何の気無しに予約したフライト情報を眺めてみたら、運航機体が"Boeing 787"となっているではないか!よく調べてみると、6月1日から見切り発車で運航を再開する予定だという...これには驚いた。
予約した時は、世界中の政府機関で787の安全性は認められていなかった。だというのに、日本の国土交通省の審査にはどうせ通るだろうから、という予測に基づいて、全日空は6月1日以降の欧州便に787を使うことをかなり前から決定してしまった。この事実を知って、慌てて予約をキャンセルし、別の便で行こうとしたがフィレンツェ到着が夜中になるものばかり。「仕組んだな!」と叫んでみても状況は変わらず。そこで別の航空会社にあたりを付けてみることにした。
無駄な時間を費やして、いろいろ調べた結果浮上して来たのがスイス航空。スイスの国営航空(Swiss Air)だったが、事故と9-11の影響で2002年に破綻してしまった。現在はその後継会社のSwiss International airlinesと名前が代わり、こともあろうにルフトハンザの子会社になってしまった....とはいえ、フィレンツェ到着が夕食前の午後6:30、かつスイス航空の実際の運航/運営はスイス人がやるだろうからという希望と、中継地がチューリヒであるという3点の理由により、今回はスイスに決めた。チューリヒは昨年行ったジュネーブと違って、チェルノブイリの影響を大きく受けたとされる。そういう意味でも、チューリヒに降り立ってみたかったのだ。
首尾よく予約の変更もうまく行き、出発を翌日に控えた。と、一通のメールがswissから届く。
SWISS FLIGHT INFO -AT PRESENT WE EXPECT A DELAY OF APPROX. 3HRS 30MIN.WE APOLOGISE FOR THE INCONVENIENCE. REGARDS SWISSなんだこれは?!これに続いて、次のようなメールが数時間後に届いた。
Dear SWISS guest
Your flight LXxxx/xxJUN is delayed. Your connection in Zurich is not confirmed anymore. Therefore you have been rebooked onto LXxxxx/LHxxx via Frankfurt. New departure time Zurich: 19.05h. New arrival time Florence: 22.50h. Your ticket is prepared for check-in at the airport or via web. We apologise for the inconvenience
Regards"My connection in Zurich is not confirmed anymore"だと?!!!なんで、フィレンツェの前に、フランクフルトにいかなくちゃいけないんだ?2回も乗り継ぎ?なんだそりゃ?!しかも、フィレンツェ到着が夜中の11時?それが嫌だからスイス航空にしたんじゃないか!、などとパニック状態になる。慌てて電話をかけ状況を確認することにする。いつものように随分待たされてから、オペレーターにつながった。(ただでさえ旅行の準備で時間が足りないのに、学会の準備に大きなダメージが.......)
SWISS
原因は、機体修理であった。コックピットの窓が破損し、交換を余儀なくされたため、成田にしばらくこの飛行機は釘付けにされてしまったようだ。修理が終わるまでは飛行許可が下りないとのことで、出発が3.5時間遅れてしまうのだという。このため、チューリヒでの乗り継ぎが間に合わなってしまった。チューリヒからフィレンツェに飛ぶ便はそれがその日の最後だという。つまり、チューリッヒで一泊するか、フランクフルトに一端移動し、(私が当初避けていた)夜の便を使ってフィレンツェに到着するかどちらかだが、スイス航空としては後者の手配をしておいた、というのだ。フィレンツェの宿はすでに予約していたので、イタリア語で事情を説明し、キャンセルの手続きを自腹を切らないよううまくやる自信はなかった。しかたないか、と思ったが、日本人のオペレーターに変わると、「どうです?最初からルフトハンザでいきませんか?そうすれば、夕方にフィレンツェに着けますよ。」と誘いを受けた。「二度と使うもんか」と心に誓ったルフトハンザ、そして「二度行くもんか」とこころに誓ったフランクフルト。しかし、利便性のことを考え、折れることにした。こうして、皮肉なことに、2年連続でフランクフルトの土を踏むことになってしまった...出発前だというのに、敗北感がすでに漂い出していた。
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