2013年11月4日月曜日

東方最大離角の近傍にある金星の半月形

去る11月1日、金星は東方最大離角の位置にいて、太陽からの角度がもっとも広がった。これはもちろん、観測の好機ということを意味する。しかし、今年は台風やら何やらで、天気の悪いが長く続き、なかなか観測することができずにいた。11月1日の夕方も、西の空は厚い雲に覆われてしまい、金星の観測はあきらめざるを得なかった。その後は、忙しくて観測の機会を逸したり、また天気も悪かったりして、なかなか最大離角の特徴である「半月」状態を観測することができなかった。

毎年綺麗な秋晴れが期待できる文化の日すら雨にやられ、今年は本当に異常気象だと思っていたら、11月4日の午後ようやく青空が雲間に覗いて、夕方には西の空が見事に晴れ渡った。やっとこさ、輝く金星の観測をすることができた。

東方最大離角から3日後の金星。
A80Mfを久しぶりにセットし、倍率を上げて拡大すると、見事な「半月」状の金星が浮かび上がった。アダプターを大学に忘れてきてしまったので、コリメート撮影になったが、半月形の金星をなんとか撮影することができた。これから金星は次第に地球に接近し内合へと向かう。金星の大きさが増すと同時に、三日月状の「欠け」も進んでくる。しばらくは、金星の連続観測に励もうと思う。

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