その一方で、ラブジョイ彗星は、現在はアイソン彗星以上に明るく輝いている上に、夜半まで待てば蟹座と「獅子座の頭」の間に見つかるらしく、観測しやすいという。
そこで、アイソン彗星の前にラブジョイ彗星の観測に挑戦してみることにした。木枯らしが吹いて「冬」となった今、夜の冷気は体の芯まで凍えさせる。しかし、そのエメラルドグリーンの輝きを夜空に見つけた瞬間、寒さを忘れて観測に没頭してしまった。
春に観測したパンスター彗星(Comet Pan-Starr)は、夕焼けに照らされた「赤い彗星」だった。が、こちらは冬の冷気の中で、青緑色に神々しく輝いている!
尾の方向を見るために、強めの画像処理をしてもの。 iso6400(60sec)を4枚、加算平均したもの。 |
見つけ方は、ふたご座の「頭」と北斗七星の「水汲み部」を結ぶ平行線を思い浮かべつつ、その線に沿って蟹座のプレセペ星団から左に若干視線をずらせばよい。この日は、獅子座の頭のちょっと右に彗星は位置していたようだが、日付が変わった直後では、しし座はまだ高度が低く、座標の目印としては使えなかった。
それにしても、この緑色は美しい。これは太陽風に分解された炭素分子が光っている色らしい。彗星は「生命の種」であると最初に言ったのはFred Hoyleだっただろうか?
ラブジョイ彗星は、今月下旬にかけて更に増光、尾も延びてくるらしい。観測もしやすいので、楽しみな天体となってきた。次は、がんばってアイソン彗星に挑戦してみよう。
目印に使ったふたご座(Gemini)と蟹座(Cancer)にある星団も観測してみた。どちらも以前にも観測したことがあるが、綺麗なので、ついつい撮影してしまった。
M35(散開星団):2600光年 右上に見える小さな星雲はNGC2158:1万6千光年. |
M44:プレセペ星団 |
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