2013年12月30日月曜日

英国旅行(3)

海岸からの帰り道、ちょうどお昼の時間となったので、Petworthという街によった。ここは平原の中にぽっこりと膨らむ小さな丘の上に王族の館が築かれ、それを中心として街が発展した。あたかも城郭都市のようなところだ。現在は丘の頂きに時計台が立っていて、南イングランドの平原を走っていると、地平線の彼方にその姿が見えてくる。すると、なにか救われたような、家にたどり着いたような、そんな不思議な気分になる。館にはターナーを始めとする国宝級の絵画、彫刻が収蔵されていて見学することができる。たしか、スコットランドのメアリー女王(Mary queen of Scots)の肖像画があったのを記憶している。
Petworth houseの森
残念なことに、この館は冬は閉館なのだ。しかもレストランは工事中だった。来年以降に楽しみは残しておこう。ここは、春先の水仙の乱れ咲きが有名なのだが、紅葉も意外に美しいことが今回初めてわかった。「腹は空けども高楊枝」風にいえば、南イングランドの紅葉を満喫できて本当に満足であった...

見晴し台を臨む。この裏に広大な平原と湖があって、
無数の野生の鹿が群れをなして自由に暮らしている。
画家のターナーもその景色を描き残している。
お昼を食べ損ねたので、宿のある街までもどり、ちょっと遅い時間だったが、その街一番のイタリア料理を食べる。ランチメニューということで、ボロネーゼとミネストローネ。そしてティラミス!この店はHighstreetにあるので、細々とした用事をこなし、そして買い物をすませる。

夕食は、英国人の友人たちとフランス料理へ。住んでいた頃はいったことなかったのだが、こんなに美味しいのだったらもっといっとくべきだったと後悔。楽しい時間をすごすことができた。翌日は大学でセミナーをしたり、議論したり、共同研究の予定を立てたりして忙しくする。宵の時間にヒースロー空港より日本へ向けて出発す。

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