2013年2月13日水曜日

福島の子供の甲状腺癌:さらに2人

昨年の9月に、福島原発事故以後、最初の「こどもの甲状腺癌」が報告された(福島県は原発の因果関係を否定しているが)。

そして、今日新たに二人の子供(追記:年齢は15歳くらいだとか)の甲状腺癌が報告された。加えて、朝日新聞によれば、7人が甲状腺癌の疑いが濃いという結果が出たという。(追記:これまでの患者計10人の内、男3人女7人の比率だという。)

甲状腺癌は大人の病気であり、子供がかかるとしたら相当稀なケースなはずだ。それが、人口200万人足らずの福島県において、この半年で3人〜10人が甲状腺癌になったというのは、ちょっと確率からして高すぎるように感じる。

そもそも、その他の県ではどのくらいの割合でこどもの甲状腺癌が発症しているのだろうか?そういう統計をすぐに自治体、政府は発表すべきだろう。他の自治体と比べて、発症率が同じ程度なら「原発事故とは無関係とみられる」と言ったっていい。ところが、「原発由来の甲状腺癌は、事故から4、5年後にならないと発症しない。だから今回のケースは原発と関係ない。」という説明は、科学的に見えて、実は非科学的な匂いがある。

今回手術を受ける事になった子供達の手術費は、絶対に東電と政府が払うべきだ。「原発事故と関係ない」などといって責任逃れをしようとしたら、厳しく糾弾しなくてはならないと思う。そもそも、東電は国会の調査に対しても嘘をついたことが判明しているわけだから、私たちは根拠の無い楽観的な「説明」には注意しないといけない。

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