ところが、6:30を越えてもまったく彗星の位置がわからない。今日もだめか!と思った時、隣りの人が「あっちの人によると、もう見えてるらしいよ!」と叫ぶ。隣りの人が、「あっちの人」の撮影データをもとにカメラをセットし直した。「あっ!撮れた!」。これはたまらん、と慌てて、「すみません、どこにあるんですか?」と失礼を承知で助けを求める。興奮していた隣り人はとても親切に教えてくれた(ありがとう!)。
思いの外、北よりだったし、また高度もかなり低かった!東京では、今日のような晴れの天気でも、肉眼ではぜったいに見えないと思った。また、普通のカメラのレンズでとっても、尾の部分は微かに見えるだけだろう。とはいえ、場所がはっきりしない人はある程度広角に取らないとファインダーから漏らしてしまうかもしれない。ネットに出ている写真はかなりの望遠レンズを使って、また現像したあともコンピュータ処理を重ねてかなり拡大していると思った。
これから観測しようと思っている人のために、「情けない写真」をあえてここに後悔する事にしょう。アマチュア天文家といっても、年期の浅い「普通の人」が撮ると、こんな感じなんだという感覚をもって臨めば、なんとか観測までこぎ着けられるのでは?という老婆心である。とにかく、腕のいい観測家の助け無しには、パンスターズ彗星を捉えるのはとても大変だと思った。
隣りの人のアドバイスをもらい、ついに彗星を捉える。 とはいえ、普通に見たら何も写ってないように見える。 |
上の写真の拡大図。 これでもかなり厳しい。 |
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