春の連休は、南中する時間、角度、天気がいいことなど、土星の観測に最適な期間だ。昨年も連休に土星の観測を行った。今年は満月ちょっと過ぎの月があるけれど、月の出が遅いので9時くらいまでなら、惑星(木星、土星)の観測にはもってこいだ。
夕暮れの後、星空が見え始めてくると、まず目立つのが西の空に沈み行く木星の輝き。牡牛座のアルデバランからは随分離れてきた。ぎょしゃ座の5角形、オリオンなども西の空を賑やかに飾り立てている。南中し、天高く昇っているのが獅子座。そして北天には北斗がある。両者とも、今が観測の絶好機。周辺の銀河を狙うなら今だろう。
乙女座、烏座の周辺も観測しやすい。そして土星はこの空域にある。
昨年のセットアップで試したが意外にうまくいかない。感度を上げ過ぎると、CCDの熱電流のせいで、拡大処理したときザラザラした感じの画像になってしまうので、少し感度を下げてみた(iso3200)。この日の土星はかなり明るかったので、シャッタースピードも抑え気味(1/40秒)でやってみた。もっとも大事なのは撮影方式。拡大撮影を昨年と同様に試したが、筒の長さを長めにすると一番像が大きく写ることがわかった。それにしても、ピントが合わせにくいのは相変わらず。心の目で合わせてから、撮影後にモニターで確認するような感じ。皆がやってるように、ビデオにして流し撮りするのが一番いいのかもしれない。
これ以外にも、いろいろな条件でたくさん撮影したが、カッシーニの間隙は写らなかった。Vixen A80Mfではこれが限界なのではないか、という気持ちに傾きつつある。ピント合わせがもう少しやり易ければもう少し希望も持てるのだが、今のやり方では到底間隙は捉えられないだろう。残念。
とはいえ、輪の傾き具合はそれなりにわかる。昨年のデータと比べても、輪と星の間の隙間は広がって来たのがわかる。ガリレオの観測スケッチ程度の精度は出ているような気がする....
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