研究予算が5000円ほど余ったので、今回購入してみようと思い立った。注文する前に、ラズベリーパイとはなにか整理しておこう。
ラズベリーパイは、極小のM/B(マザーボード)だ。つまり、コンピュータの基盤である。自作PCが十年ほど前に大流行りしたときには、こんな小さなM/Bは売ってなかった。
Raspberry PIの最初のモデルは 2012年の発売だそうだ。
Rapsberry PI B+ 1.2 (2014発売):画像はwikipediaより。 |
ちなみに、今までに作った自作PCの中で一番小さかったのは、英国に住んでいたときに作った「ベアボーン」というタイプのものだった(厳密にいうとベアボーンはキットのことで、M/Bの大きさの規格は意味しないが)。RHLをインストールし、NICを二枚挿しして自作ルーターとして使用したのが、今では懐かしい思い出となってしまった....あのベアボーンでも、Raspberry Piと比べたら、象みたいなものだ。だいたい、最近のルーターもずいぶん小さくなったが、Raspberry Piはそれよりも一回り小さい。
この小さなM/Bの目的は、プログラミングの教育だそうである。創始者はEben Uptonという英国人(より正確にはウェールズ出身)で、彼はケンブリッジ大学を卒業後、母校に就職しコンピュータサイエンスを教えていた研究者であり、その後カリフォルニアの半導体会社Broadcom Co.に転身した技術者でもある(Intelに派遣されていたこともあるようだ)。そして、ラズベリーパイ財団を立ち上げた起業家、実業家でもある。
イギリスのコンピューターと言えば、最近では携帯、スマートフォン、パッドなどに使用されているARM社のRISC型CPUが有名だが、 ラズベリーパイもARMコアをパッケージしたBroadcom社のSoCを利用している(SoCというのは、CPU, GPU, Display, SDRAM, USBなどのチップやコントローラーを固めて詰め込んだデバイス/チップのこと)。ちなみに、ARM社は2016年にソフトバンクに買収されてしまったので、「日系」と言えるのかもしれない....
製造は、ウェールズにあるSony UKの工場がメインで、その他、中国と日本でも製造しているとのこと(日本での製造も、愛知にあるソニーの工場で行われているそうだ)。ちなみに、私が購入したのはMade in United Kingdomだった。
ラズベリーパイは日本では「ラズパイ」と呼ばれる場合もあるそうだ。ただ、ヤマダ電機などには売ってないので、私はamazon.co.jpで注文して購入することにした。値段は5000円ちょっとなので、買い求めやすいと思う。ただ、これを買っても基盤だけなので、記憶装置となるmicro SDカードとか、キーボード、モニターなどは別に用意する必要がある。もちろん、常日頃から計算機をいじっている人はそういうのは余りがあるので、使い回しするだけだ。映像出力はHDMIなので、私は自宅のテレビをまずはモニターがわりにして使おうと思っている。
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