2014年8月12日火曜日

Ebola outbreak: 今度はヨーロッパ人(スペイン)

リベリアで救済活動に参加していたスペイン人の牧師がエボラ出血熱に感染した。この牧師は治療のため、先週木曜、飛行機でマドリードまで搬送された。ヨーロッパにエボラ出血熱の患者が入ったのはこれが初めてだという。アメリカからZMappが届けられ、このスペイン人に処方されることになっていたが、さきほど死亡したという。ただ、ZMappを服用したのか、しなかったのかについては確認がとれていない、と英紙Guardianは伝えている。

カトリック教会が派遣し、アフリカで活動していた牧師の内、エボラに感染したのは3人。残りの2人はアフリカ出身者だという(ガーナとコンゴ)。この二人はアフリカに留まって治療を受けていたが、今日までに死亡したことが確認された。ZMappを服用することも、投与する予定もなかった。

「白人だけ(欧米人)がZMappを利用できるのか」というアフリカの人々の怒りは最高潮に達しているようで、WHOは、臨床試験薬に過ぎないZMappのアフリカ導入を先ほど決定した。最初にリベリアで試すらしい。果たして、吉とでるか凶とでるか?

もし、ZMappを服用したのにスペイン人牧師が死亡したとすれば、この薬の効能は限定的ということになるから、失望がアフリカに広がるだろうが、一方で彼らの怒りのもとである不公平感は消えるだろう。ほんとうに難しい状況になってきた。

ちなみに、日本からの救援団は感染中心地帯から一時退避することになったと聞いた。エボラの蔓延する地域はこれで見捨てられなければよいのだが...(ゾンビ菌にやられて閉鎖された、未来都市が舞台の映画を思い出してしまった)。

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