2013年5月18日土曜日

ボロボロの「もんじゅ」と活断層真上の敦賀原発:ついに廃炉か

北陸の海は青く、澄んでいて、とても美しい。福井周辺の海もその中に含まれる。本当にきれいだと思う。
美浜の水晶浜。この美しい海の広がる浜の後ろ側には、
信じられないことだが、美浜原発がある。
FukuiShell.exblog.jpより。
福井に住む人、そしてその近隣に住む人は、この海の美しさがずば抜けていることを知っているはずだ。沖縄や小笠原にも匹敵するような青さに、身も心も透明になるような気持ちを感じている人は多いはずだ。この海の美しさは世界的にも稀有なものであり、この美しさを今の今まで維持できたのは奇跡に近いことだと思う。どんな宝石よりも、素晴らしく美しい日本の本来の自然がここにはある。世界の宝だといってもいいだろう。

信じられないことに、この海には原子力発電所が何台も何台も建設され、稼働している。そして、その排水は海を放射能物質(トリチウムほか)で汚染し、温水をまき散らして環境を破壊してきた。この素晴らしい風景に、どうして原発の灰色の建物を置けるのか?芸術を解し、教養と知性のある人間だったら、到底そんなことはできないはずだ。
水晶浜と美浜原発の位置関係(google mapより)
写真を撮る時、南側に向いて撮るわけだ。
もんじゅの点検がずさんでボロボロだったことが指摘され、さらに敦賀原発の直下には活断層があることが認定され、福井にあるこの2つの原発は廃炉の可能性が一段と高まった。廃炉になるまでは油断してはいけないと思うが、ひとまずは、活断層の専門家である原子力規制委員会の島崎委員に拍手を送りたい。

福島の海も、福井の海に劣らず素晴らしかったことを知っている。しかし、その海は放射能で汚染され続け、魚や海辺の動植物は多大な影響を被っている。福井の原発銀座が爆発すれば、世界の至宝であるべきこの素晴らしい海も、一夜のうちに福島の海のようになってしまうだろう。人間は「神」ではないから必ずミスを犯す。完全なシステムを人間は作り出すことはできないし、不完全なモノを使い続ければ、それいつかは必ずは壊れる。壊れたときに永遠に失われるものを考慮すれば、壊れる前にその使用をやめるというのが賢明というものだ。

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