2012年5月3日木曜日

DoseRAE 2を購入する

同僚が昨年購入したDoseRAE 2は、CsIを使ったシンチレータ式の線量計で、JB4020やRD1503などのガイガーカウンタに比べると、動作がとても安定していて「いいな」と思っていた。でも、値段が張るのでなかなか手が出せなかった。しかし、ここに来て随分値段が落ちてきたので、やっと購入できるようになった。Air Counter Sには非常にがっかりさせられただけに、DoseRAE 2には期待している。

しかし、購入してまもなく、2、3の問題点が発覚した。この点については別の人も気がついていたようで、この機械の特徴のようだ。DoseRAE 2の表面には+印が印字されている。おそらくここに検出器があるのだろう。ここを手で軽く叩いてみると、線量が突然跳ね上がり、とてつもない値が表示される。(頑張って叩き続ければ、20μSv/hも夢ではない。)衝撃に弱く、誤作動を起こしやすいようだ。これは故障というよりは「バグ」だろうと思われる。ぶつけたり、落としたりしないよう、注意して使用した方がいいだろう。

同じような問題が、ポケットに入れておいて取り出したときにも生じる。多くの場合、2から3μSv/hという大きな値が表示されていて、とても驚く。実は内部被曝していて、体内から大量の放射線が飛び交っているんじゃないか、と不安に思ってしまうかもしれない。が、よく考えればそんな訳はない。これも「バグ」の一つだろう。静電気に弱いのではないか?と考える人もいるようだ。

そこで、+印のところを軽くこすってみた。60秒程こすってみると、たしかに若干値があがった(例えば、0.08から0.09へ)。でも、叩いた時に比べればたいした変化ではない。また、ポケットから取り出したときと比べても随分低い値だ。数分も経つとまた元の値へと戻る。いろいろ試してみて分かったのは、ポケットに入れておくと歩く度に揺すられて、一緒に入れてある鍵とか小銭が+印のあたりにぶつかり、その衝撃で誤作動を起こしてしまうということだ。つまり、叩いたときと同じような状況になって、高い線量の値が表示されてしまうのだ。こんなときは、ポケットから出して、数分「安静」にしておくと正しい数値に数分で戻る。

もう一つの問題は、高線量時における不安定性だ。高い線量といっても0.3から0.5μSv/hの範囲の汚染だ。これは、柏だとか、軽井沢などで比較的線量の高い場所に相当する汚染地域に相当するだろう。(私の場合は、軽井沢でこの問題に気付いた。)いつものJB4020との比較を通じて、もうすこし詳しく見てみよう。

最初に、低線量地帯での測定を見てみる。最近行った東京大学の駒場キャンパスを例にとろう。駒場には数カ所湧水があるが、その中でも一番大きいのが一二郎池だろう。駒場寮が壊される以前には、ここはジャングルのような状態で人が容易には寄り付けないような場所だった。現在、その頃の面影はまったく失せてしまい、よく整備されて憩いの場所のようになっている。昔の状態しかしらない人が今の一二郎池を見たら、きっと腰を抜かしてしまうだろう。この池の畔で線量測定を行った。
駒場の一二郎池
JB4020に合わせ、30秒間隔で計20回の測定を行い、後でRAMI解析を行った。その結果、この場所の線量は0.12μSv/hとなった。低線量といっていいだろう。同じ場所で、DoseRAE2でも測定を行った。同様にRAMI解析を行うと、見事にJB4020と一致し、0.12μSv/hとなった。結果をグラフにまとめたのが次の図。
JB4020とDoseRAE 2の比較(低線量地点にて)。
R1のグラフはJB4020のRAMI解析、R2はRAE2のRAMI解析。
各々の測定データを見ると、JB4020の揺らぎはいつものように大きい。一方、DoseRAE 2の方はとても安定している。面白いことに、RAMI解析すると、JB4020もDoseRAE 2も、揺らぎが少なく、安定する。その振る舞いはよく似ていて、両者ともに0.12によく収束した。

特筆すべきは、測定開始後5分を過ぎてからのDoseRAE 2の挙動で、そのRAMI値と個々の表示値が一致している点だ。つまり、RAMIの計算をしなくても、表示値を読めばいいということだ。これはおそらく、DoseRAE 2のソフトウェアのアルゴリズムは、RAMIに非常に近いものになっているからだろう。つまり、低線量地域では、JB4020のRAMI値は、DoseRAE 2の(表示値の)収束値と一致していると考えていいだろう。だとすると、計算が不要な分だけDoseRAE2は便利だということになる。しかし、その性能はRAMI解析を通せば両者共に等価だから、安いガイガーカウンターだからといって侮ってはいけない。単に計算が面倒だというだけだ。(測定時間はそれほど両者で差はないだろう。というのは、RAE2でも表示が落ち着くまで待たないといけないが、それにはだいたい5分くらいは必要になるからだ。)

次に、高い線量地点での、両者の比較を行う。例として、軽井沢にある、とある別荘地の測定結果を見てみよう。この場所の標高は比較的高く、1200mほどある。ちょうど、セシウムプルームが移動してきた高さにあるため、その汚染は軽井沢の繁華街などに比べると、かなり高い。
軽井沢(1200m)の高線量地点での測定。
JB4020とDoseRAE 2を比較してみた。
この場所でJB4020を用いてRAMI解析を行うと、0.31μSv/hという結果が得られた。軽井沢の中でも、これはかなり高い方に属する。ちなみに、この場所は昨年測ったときは0.15μSv/h程度しかなかった。測定地点の山の斜面を見ると、綺麗に落葉が無くなっていて、山肌が見えている。おそらく除染したものと思われる。皮肉なことに、落葉が食い止めていた土砂の流失か、あるいは雨水の流れ出しが除染のせいで加速されてしまい、斜面の下部に高い線量の場所を生み出してしまったのだろう。山間部の除染は非常に難しい、と感じた。

JB4020による線量測定(軽井沢1200m)
赤い線が実測値、青い線がRAMI値。
さて、この場所でDoseRAE 2を動かすと、駒場で見せたような安定した動作とは打って変わって、値が乱高下してしまい、なかなか定まらない。瞬間的には0.8μSv/hという値が出たりもして、とても驚いた。そうかと思うと、突然0.0μSv/h、つまりリセットされたような状態になったりもした。少し長めに測定を行い、極端な値が出るところを避けて、10分間分のデータを使いRAMI解析を行う事にした。すると、結果は、JB4020よりも大きめの0.38μSv/hとなった。
DoseRAE 2による線量測定(軽井沢1200m)。
赤い線が実測値、青い線がRAMI値。
測定値の乱高下はJB4020よりも激しい。
この揺らぎの問題は別の場所でも指摘されていて、どうやらDose RAE 2は、低線量地域と、超高線量地域の測定ではとても安定しているが、その中間では不安定(揺らぎが大きく)になるらしい。「中間」というのが、0.30μSv/hから2.50μSv/hに相当する汚染地域だという。まさに、軽井沢はこの範疇に当てはまる。だいたい、福島以外のホットスポットは、だいたいこの「中間」地帯に属するのではないだろうか?だとすると、そういう「高線量」地帯では、DoseRAE 2よりも、JB4020の方が適しているのかもしれない。

中間地帯における表示値の揺らぎの原因は、DoseRAE 2の仕様を見るとだいたい想像が着く。低線量の測定と高線量の測定で、異なる検出器を使い分けているのだ。低線量にはCsIを利用したシンチレータ方式で、高線量ではPINダイオードを使った半導体検出器でγ線の個数を測定しているそうだ。つまり、2種類の検出器の作動境界のところで「不安定性」が生じているのであろう。

DoseRAE 2は低線量地域(と超高線量地帯)では安定しており、とても役に立つ。そういう場所の測定ではJB4020よりも便利に使える(性能的にはほぼ等価)だろう。しかし、線量の高い場所(ホットスポット)の測定には、DoseRAE 2よりもJB4020の方が役に立ちそうだ。JB4020から卒業できると思ったが、なかなかそうはいかないようだ。これからは、最初の10分はDoseRAE 2で測定し、その収束値を採用することにしよう。しかし、動作が不安定になるような高い線量が出たときは、すぐにJB4020に切り替え、いつものように30秒間隔で20回測定を行って、RAMI解析の結果を測定値として採用することにする。

4 件のコメント:

enniethebear さんのコメント...

Kuzzila 先生

先生は連休も各地を訪問されご多忙にお過ごしのようですね。

駒場寮が無くなった時は大変驚きました。 時代は変わりました。 しかし、あの近寄り難かく、それ故に幾ばくかの自然が残っていた池が皆の憩いの場になったのは、自然さえ維持されれば嬉しいことです。

DoseRAE2を購入されたとのことですね。 釈迦説ですが、γ線の放出は時間的にバラツキがる現象で、特にシンチレータの体積が小さい場合は、短い時間内での検出値は当然安定しない傾向にあると思います。

振動に影響される件に関し、私は以下ように推定しています。 PINフォトダイオードに発生する電荷を検出するのにチャージアンプが使われています。 これは、フィードバックのループ内にキャパシタが入った超高インピーダンス回路で、このキャパシタが機械的な振動の影響を受けて容量が変化し、ノイスを出すことがあります。 低周波の手ブレのような振動ではノイズは発生せず、コチコチと叩くような振動が問題になる可能性があります。 (この推定には責任を負えませんが。)

ところで、長野県環境部の説得もあり、森泉山の山頂付近の放射線量を御代田町が近々のうちに調査するようです。 私は4月22日と24日に山頂付近の立入り可能な区域を広く調査し、全体像をほぼ把握しました。 多くの部分で1m高の空間線量が 0.4~0.5μSv/hありました。 このままでは居住不適です。 御代田町が申請さえすれば国費による除染や特別調査の対象になり得る0.23μSv/hを軽く超えています。

森泉郷管理事務所による独自の測定により、ギッパ岩展望台の周辺で線量が高いことが判明しました。 このポイントは山頂よりやや低く、かつ、通常汚染が疑われる山頂の南側あるいは東側ではなく、北西側に位置しますが、地表で0.9μSv/h程度、1m高で0.6μSv/h程度の高線量部位が散在していました。 プルームの到達と雨による地表への落下は、複雑なまだら汚染パターンを作ったようです。

地表から高く屹立している木や岩の根本付近で、かつ、雨水が溜まり易い部位では線量が高い傾向があるようにも思えますが、断定するには少々データ不足です。

昨年12月初旬の時点で、1m高で 1μSv/hを超えていた場所が山頂部に1箇所ありました。 今回、記憶が定かでなかったその場所を探しあて、再度測定しました。 地表で1.3~1.4μSv/h、1m高で0.8~0.9μSv/hのかなりの高線量でした。 このスポットは意外な場所にあり特異な条件があるかも知れないので、測定結果を慎重に吟味中です。 御代田町が測定を行う際にはこれに立ち会い、この高線量スポットを紹介して確認していただく予定です。

私の測定結果マップをお送りできないのは残念ですが、いずれ事実は御代田町により確認され、情報が公開されると思います。 御代田町が動かざるを得なくなった背景には、Kuzzila先生による測定結果のブログでの開示があると思います。 先生のブログは多くの方に読まれており、この件に関する反響が大きいことはご存知のとおりです。 多くのブログやツイートでリンクで取り上げられています。 改めて厚く御礼を申し上げます。

私が自分の活動をメールでお知らせしている方々のうちで、御代田町、佐久市にお住まいの方々から、「水道水は大丈夫か?」、「農産物は大丈夫か?」という疑問が挙げられるようになりました。 私はコメントできる立場にはありませんが、事実の確認と的確な情報公開がなければ、立ち始めた風評を根絶させることが次第に困難となるかも知れません。 特に、水に関しては、根拠不明な不安を扇るがごとき情報を流すサイトもあるのです。

kuzzila さんのコメント...

enniethebearさん、

コメントありがとうございます。コンデンサの放電の考察は興味深かったです。直感的に、帯電したものを叩くと静電気が弾ける感じはイメージできるだけに、おもしろかったです。

電気回路は奥が深いというか、工学では理論と現実が対峙しあう傾向がありますね。でも、よくよく考察すると、その問題はちょっとした考察不足や、予想外の効果が原因になっていたことが判明して、やがては解決されていくという点も面白いところだと思います。実は、原発も工学システムの一つだから、こういう「対峙」をひとつひとつ解決しながら進歩する性質のものだと思います。でも、このシステムが特異なのは、失敗できないという点です。失敗から少しずつ学ぶ、という通常のアプローチ、つまり何度も原発を潰しながら先へ進む、というやり方の先にあるのは「破滅」しかありません。代償が大きすぎて、普通の人ならやる気が起きないはずなんですが...

ギッパ岩が1μSv/h近くあるとは驚きました。測定の日に写真を取った場所もかなり高かったのかもしれません。こういう場合はDoseRAE 2が役にたったでしょうね。携帯していれば、走りながら異常が感知できるので、ちょっと測ってみようと車を止めることもできますから。JB4020は、形状は大きいし、値が揺らぐので、車を運転しながら使うのはかなり大変だし、効果的にその地点の線量予測を出すのも難しいですね。

ギッパ岩の標高は約1000mで、森泉山の山頂付近は1100mですが、私の予想では1000mから1200mの標高の地帯にプルームがやって来たと思っていますので、ちょうどドンピシャで当たってしまったんだろうと推測します。ただ、北西の方角の地点というのが、意外ですね。ギッパは浅間山の裾野の平に対して突き出た形で位置しているので、気流の流れや地形の効果が絡み合ってそうなったのかもしれません。山頂の高線量地点も、山頂と聞くと当たり前と思いがちですが、おそらく「変な」場所なんでしょう。慎重に考察する御姿勢に敬意を払います。汚染の分布を予想したり、理解するのは本当に難しいですね。私も苦しめられてます。

御代田や佐久の人たちが水道水を心配するのは無理もないと思います。湯川の水源の一部分といってもいいのではないでしょうか?ただ、ヨウ素131と違って、セシウムは化合物になっているし、土壌などに付着してコロイドのようにもなりやすいそうですし、溶解というよりも、混入のイメージで対処すべきではないでしょうか?だとすると、土壌汚染がよっぽど進まないと水源の汚染は発覚しないと思われます。微量な汚染が長い年月をかけて引き起こす体内被曝の恐ろしさは、トリチウムの例でよく知られています。ですから、御代田町は精密な測定を即時に始めるべきです。大事なのは、「精密」測定しなければ意味がないといことです。SecurityTokyoのように、ゲルマで1週間近く測定するなど、徹底的にやらないといけないでしょう。しかも、汚染分布は斑ですから、あっちもこっちもと行った具合に、様々な地点から水をサンプリングする必要があるでしょう。どこに「ホットスポット」があるか誰も想像できませんから。

農産物に関しては、御代田の農地の土壌には若干の汚染があるのは否定できないと思います。現に私の測定でも、森泉山の麓の畑付近の土からは『セシウム三兄弟」のピークが出ていました。(かなり小さなピークでしたが。)おそらく、佐久平の方へ移動すると、さらに汚染は弱くなっていくでしょう。

また、土壌から作物への移行確率というのは一般には結構低いということなので、この地域の作物がひどく汚染されているという可能性は少ないとは思います。が、予断は禁物で、やっぱり精密な測定を定期的にやっていく必要はあるでしょう。私自身としては、御代田の農作物の汚染は相当低いと思っているので、逆に徹底的に検査して(適当な検査ではなく、検出限界が0.01ベクレル/キロといった超精密な測定)、汚染がかなり弱いことを示していけば、市場から強い信頼を得られるはずです。「低いと思われるから検査しない」というのが、一番恐怖をあおると思います。

幸い、長門町(住所は上田市だと思う)の方に、放射能検査会社が先日設立されたそうですから、御代田町はそこにどんどん持ち込んで検査してもらうのがいいでしょう。これは、佐久市も小諸市も、立科町も同じことだと思います。(この辺りではもっとも汚染が広範囲な軽井沢町の農産物に関しては当然のことでしょう。)

taro さんのコメント...

初めまして。
いつも貴重な情報をご掲載下さり、ありがとうございます。

私は登山をするため、山の放射能汚染に大変関心があります。
特に長野県の北アルプス等の山岳地帯は、
汚染の境界にあたるように思われるにもかかわらず、
昨年の政府の航空モニタリングでも
測定困難な地域と言うことで除外されており、
また長野の山岳地帯は元々の自然放射線量が
高い地域でもあるようですので、
空間放射線量を計るだけでは、放射能による影響かどうかを
判断するのは難しいのかもしれません。

しかしながらやはり気になるため、
昨年の秋に上高地~槍ヶ岳~三俣蓮華~新穂高温泉まで、
先週は穂高駅周辺~中房温泉~合戦尾根~燕岳
周辺の空間放射線量を測って参りました。

その結果を、大変簡単に申し上げますと
上高地や中房温泉などの登山口にあたる樹林帯は、
0.12-0.18μsv/hあたりの値を示すことが多く、
森林限界を超えるにつれて徐々に線量が下がり、
吹きさらしの稜線に出ると、0.08μsv/hあたりの値まで下がるという傾向が見られました。

また合戦尾根は、合戦小屋のあたりから上は雪が多く残っており、
雪に覆われた登山道は雪の遮蔽効果で線量が低く、
0.02-0.03μsv/hあたりの値を示しました。

麓が高く稜線が低いというのは、このあたりの山域の土壌の組成によるのかもしれませんが、
先生のお考えを伺えればと思い、
不躾ながら書き込みをさせていただいた次第です。

もし、先生がご興味をお持ち下さるようでしたら
山岳地帯の調査について、お手伝いできることがあればとも思っております。

突然の長文を失礼いたしました。

kuzzila さんのコメント...

taro さんへ、

コメントありがとうございました。山岳地帯の汚染はとても興味があります。以前から、佐久山地や浅間山系の測定は散発的ですが、細々と行ってきました。今、最も興味があるのは八ヶ岳です。

中、南、北アルプスに関しては、放射能プルームの西進を食い止めた、究極の「壁」としての役割があったわけですから、なんらかの「犠牲」があったはずです。

ただし、線量による測定は、ご指摘のように自然放射線も込みで測定しています。北アルプスは特に高い傾向があります。大事なのは、スペクトロメータで測定して、セシウム三兄弟が出るかどうかを確かめることです。

現地の様子を教えていただくというのも、有効な情報です。一般には花崗岩質の地質の放射線量が高いと言われています。木曽の「寝覚の床」のような地形です。神戸の六甲山も同じです。上高地の地質は忘れてしまいましたが、たしか火山の噴出物の堆積(焼岳?)も結構あったはずです。そういう場所の線量は低く、花崗岩質の場所は高めになるだろう、というのが最初の予想です。例えば、大正池付近と穂高中腹で、どのような差異がでるのか調べてみると面白いかもしれません。

森林限界を越えると線量が下がるというのは、興味深い事実です。東京都心などのアスファルト地帯と同じ環境といっていいのかどうか?もし同じなら、ガレ場から森林地帯に雨等で流れ込む成分もあるのかもしれません。研究すべき新しいテーマを貰ったような気がします。ありがとうございます。

また何か新しい情報がありましたら、教えていただけると助かります。森泉山の測定はenniethebearさんの情報があったから出来ました。一人で広大な地域を全て調べるのはかなり難しいです。(国のお抱えの研究者が、本当はやるべき仕事なんですが...まあ、彼らは首根っこを政府に抑えられていて、研究の自由がないのだと思います。封建社会みたいなものですね。)