豪徳寺、そして代々木公園のセシウムによる土壌汚染の結果をまとめた時、まさかの「地形説」を提唱した。その記事へのコメントに、TheNextWhiskeyBar さんからの情報が寄せられ、google mapの断面図を計算してくれるWeb pageを教えてもらった。このツールを使うと、東京の地形の高低が非常によくわかるので、放射能汚染の高低と関連があるか調べることができる。そこで、まずはベンチマークとして、東大(駒場)を選んだ。
駒場は平らだと思っていたが、昔の駒場寮があった辺りから一二郎池にかけてぐっと下る。この様子を見てみると、次のような結果となる。
駒場の断面図 |
上空から見た「切り口」地点は、次の図に示したように4点を選んだ。その端点として、一二郎池と野球場を選び、そこで土壌を採取した。野球場の向こうは駒場公園。前田家の屋敷跡があり、よく映画の撮影ロケに選ばれる(漱石の小説を映画化した松田優作主演の「それから」とか、最近では息子の松田翔太が主演した「ライアーゲーム」など)。この公園は東大の一二郎池に比べて約10m標高が高い。東大の野球場の標高もほぼ同じ。
断面図の切り口を上空より見た図。緑の線が銀杏並木に相当。 |
これらの測定ポイントでは線量も測定した。DoseRAE2とJB4020の結果は一致していて、どちらも0.11-0.12μSv/hだ。(ただし、野球場の近くではときおり0.15μSv/hあたりまで揺らいだりもしたが、しばらく置くと0.12に落ち着いた。)この数字だけを見れば両者に差はない。
さて、2つのポイントの土壌をベクミルで測定した結果を見てみよう。(ちなみに、この測定は柏で行った。)
東大(駒場)の土壌の測定結果 左が野球場近く、右が一二郎池の畔で採集したもの。 |
結論を出すには、もう少し測定場所を増やして統計を増やさないといけないだろう。
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