2012年2月7日火曜日

東電に原子炉管理は無理:二号機で臨界の可能性

東電に原子炉を任せるのは、もう無理なんじゃないかと感じた。二号機で温度が急上昇し、「冷温停止『状態』」から「外れてしまった」(とあえて書かせてもらう)。原子炉というのは、ストップしてもストップできない代物だということは、今回の原発事故を通してよくわかった。ポンプで何年も何十年も「使用済み」燃料を冷やし続けるんだから、原子炉ってのはスイッチが永遠に切れない機械だということがわかる。原子炉を止める/制御する生命線となるのは冷却装置だ。福島の場合、冷却装置は、水をポンプで循環させる仕組みだから、水と配管とポンプと電気が重要な役割を果たす。

その配管と水を、真冬の福島でコントロールできなかった東電は、東北地方の気候、寒い地域での凍結の経験がなかったと見える。東北に施設を作り、管理する能力がまず劣るといえる。そして、この配管の損傷が、冷却システムの要であることを、またまた過小評価した。東電はやることなすこと、なんでもかんでも「想定外」になっちゃうんじゃないか?ビートたけしにでも、東電ネタで漫才やってもらいたいもんだ。

日本の国土の半分を環境破壊する強力な汚染装置を操縦する資格は東電にはないのではないか?ミスばかりする人間が、ミスの許されない機械を操作している。東電の技術者が飛行機を整備したとしたら、誰も乗らないだろう。ましてや、彼らの作った車があったとしたら、それにだって乗りたくない。墜落したり、タイヤが外れても、平然と「想定外でした」と言ってのけるだろう。

今回は、冷却水、つまり配管破裂による汚染水の水漏れだけでは済まず、冷却不足になった原子炉の燃料が、臨界状態に達し核反応が再開した可能性すらある。これが本当なら深刻な事態だ。さっき、ホウ素を投入したという報道もあったくらいだから、東電の技術者は相当焦っているはずだ。テレビに出てくる報道官は、鏡の前で何度も何度も練習して、焦った姿をさらけ出さないように努力したことだろう。こんな状態で、壊れた福島原発を100年近くも管理し続けることは、彼らには無理だと思う。事故を起こしてない、刈羽など他の原発の運営能力だって怪しい。東電は即刻解散し、別の有能な技術者や経営者など、新しい人材を使って新会社をつくり、それに経営権/管理権を譲渡するべきだろう。(カネを集める能力の高さは、実に尊敬するが。)

(追記:その後ホウ素を投入しても温度は上昇し続けるばかり。今や、冷温停止状態とはいえないほど熱くなってしまった。ホウ素が聞かないということは、温度上昇の理由が臨界状態となったことではない能性が高い、と小出先生は説明していた。)

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