2012年4月15日日曜日

LB2045の検出限界

関西の土壌をLB2045で測定し、γ線スペクトルに「セシウム三兄弟」の構造がないことを確認し、その結果をもって「セシウム汚染は関西には広がっていない」と結論をだした

しかし、LB2045が算出した放射能は0ではない。例えば、京都の清水寺山門付近の土の場合は次のようになった。

京都の清水寺の土のγ線スペクトル
つまり、「35ベクレル/キロ」という放射能を持っています、とLB2045は主張しているわけだ。しかし、どうみてもセシウムのピークはないから、これは「0 ベクレル/キロ、ただし誤差は40ベクレル/キロ程度」と解釈すべきだろう。

同様に、兵庫篠山、大阪港の結果も、それぞれ35.42 Bq/kgおよび44.61Bq/kgとなった。平均してだいたい40ベクレル/キロ以下の値が出たら、それは0ベクレル/キロと見なしてよいだろう。

名古屋は39.56 Bq/kg、佐久平は40.21 Bq/kgだったから、検出誤差の40ベクレル/キロを引けば、どちらも0ベクレル/キロ(誤差40ベクレル/キロ)となって、「汚染無し」という判断となる。これは、先に出した結論と首尾一貫している。

しかし、これはあくまで日本の土に関しての「誤差」あるいは「検出限界」であって、食品や外国の土に関しては、改めて検出限界を決めないといけないだろう。

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