2009年9月8日火曜日

生命とは何か(シュレディンガー)

シュレディンガーの"What is life?"の訳本「生命とは何か」の初読を終える。流し読みなので、細かいところは分からないが、この本のエッセンスは、次の2点だと思う.

(1)生命体の主な機能/器官は、量子力学には従わない。
(2)ただし、遺伝子の突然変異だけは、量子力学に従う。

これが正しいか、どうか、特に(2)についてはDNAの発見により、かなりの部分が明らかにされた。DNAの複製に確率が関与してくる点は、ある意味シュレディンガーの知見は正しかったと言えると思う。ただし、トンネル効果と断じたところが、果たして正解だったかどうかは、議論の分かれるところであろう。

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