2014年4月30日水曜日

雨の軽井沢

軽井沢は桜がいま満開。ロータリーの辺り(川上庵の前)にある大木2本は特に見事。

でもここの本番はヤマツツジであり、レンゲツツジであり、サクラソウ。山に入ると、ダンコウバイは終わりとなって、スミレが咲いたところ。「春」まではまだ時間がある。

山に住む動物たちは、しかし、春を感じて動き始めたよう。猿の親子がやってきて、ドングリを食べていた。雨の軽井沢は、しかし、概して静かである。
まずは小猿現る。

三人家族であった。このあと、兄弟喧嘩が始まる。
後ろの兄猿が、母親に追われて逃げていった。


gnuplot: データ値をN倍してプロットする方法

...は、こちらにて


N=10.0
plot "input.dat"  using   1:($2*N)

2014年4月29日火曜日

アメリカ大統領が銀座の寿司を半分食べ残した件

オバマが阿部総理と一緒に行った銀座の寿司屋で「コースの半分程しか食べず、途中で箸を置いた」という報道を遅まきながら見かけた。真剣な交渉をしたかったとか、いろいろな説明がされているようだが、日本の後に訪れた韓国での夕食会では全ての韓国料理を平らげたとの報道を聞けば、これはもう思いつくことは一つ。太平洋や東京湾で獲れる魚の放射能汚染だ(太平洋のマグロの汚染は世界的にも知られている)。

福島第一原発からいまだに大量の汚染水が海へ流れ込んでいる以上、日本近海の魚にはストロンチウム90が生物濃縮している可能性は否定できない。また、東京などの都市部に降った大量の放射能物質はコンクリートの上を流れて東京湾に流れ込んでいるのは確かだ(京都大学のシミュレーションでは汚染が最悪となるのはこの春からだ!)。

こちらの方も、オバマは日本の海鮮食材の放射能汚染を気にしたのではないか?と想像しているようだが、これはある程度あたっているんじゃないかと私も思う。

おそらく、大統領は寿司が好きなのは確かなんだろう。汚染は気になるが銀座の寿司は楽しみたい。そこで、アメリカの科学者たちのアドバイスを集めて、だいたいこのくらいなら問題無いという線を教えてもらったのではないか?また、家族を日本につれて来なかったのは、科学者たちから成長期の子供ほど放射能の影響が大きいと言われていたからかもしれない。もちろん、家族は韓国にも行かないことになるので、そこは学校があるとか別の理由も用意しないといけないが。

気になるのは、銀座の寿司屋で出された江戸前の穴子を食べたかどうか?東京湾の魚の放射能汚染を気にするなら、オバマは江戸前の穴子やウナギは絶対に口にしていないだろう。南太平洋やインド洋のマグロなら2個くらいは食べたかもしれない。残りはカッパ巻きとタマゴ巻、そしてカリフォルニアロールだったのかも。

私も私の周りの物理学者の多くも、原発事故が起きてまず避けたのが太平洋沿岸(千葉、茨城、東京、福島、宮城、岩手など)のネタを使った寿司。汚染水問題が発生してしまった以上、もう死ぬまでこの海域の魚を食べることはないだろう。非常に残念だ。

2014年4月26日土曜日

中部横断自動車道の亀裂の原因(1)

中部横断道(長野県、山梨県、そして静岡県を結ぶ高速道路)の建設計画が発表された。

現在のところ、長野県側では佐久小諸JCTから佐久南ICまで、山梨県側では南アルプス市から甲府市にかけての区間が開通している。静岡県にはまだ到達していない。身延から静岡の太平洋にかけての急峻な山間地と、野辺山から清里にかけての八ヶ岳東斜面の高原地帯では、いままでまだ開通のメドはたっていなかったのだが、数日前の報道で、2017年までに佐久側の(八千穂まで)開通区間を延ばす計画が発表されたのを知った。

おかしいなと思ったのは、この数日前の報道では、佐久南ICよりも南の区間では高速予定地の地権者との交渉がうまく進んでおらず、強制収用を検討しているとの報道が流れていたことだ。道路建設に関して、なにか「焦り」のようなものを感じる。

また、もともと清里の区間では、八ヶ岳の高原風景が破壊されることを恐れた住民が、高速道路建設に強く反対していることも知られている。南北両側から清里を挟み込むように工事を進めることで、反対住民に圧力を掛けようとしているのも地元では有名な話しだ(そもそも、この挟み込みの方法は国土交通省の「得意技」だ、と池上彰がどこかで解説したのを記憶している。「もうここまで作ってしまったら、真ん中だけポッカリ開けとく訳にはいきませんよね」という具合に)。

極めつけは、この路線は赤字路線になること(実は既になっている)が判明していて、経済的にもこの高速道路を建設するのは割に合わないと(「専門家」に)指摘されている。とにかく、中部自動車道の建設に関して、開発の進め方がかくも強引、政府はなりふり構わずやっているように見える。(つづく

2014年4月25日金曜日

信濃の桜

信濃にも桜の春が来たる。梅と桜が共に咲くなり。

大部散りつつあるも、本日も綺麗に桜は咲いている。
軽井沢の山桜(天然)を庭に植え替えたもの。4/17撮影

佐久平のとある村にて。4/19撮影

2014年4月22日火曜日

CSS文法メモ

ブログ風「日々の記録」システムが一応完成した。見栄えはこんな感じ。
個人用なので、当面はローカルな環境で使うだけにしておくつもり。cgiには、巷で流行の言語は使わず、bash(メインの部分)とC++(日本語処理部分)を利用...bashは奥が深いと思う。まだまだ使いこなせてない感あり。sedとawkにも世話になった。sedの置換定義ファイルは昔作ったものを再利用。プログラミングの鉄則「持てる資産は再利用する」を実感する。やはり色々な経験/知識は大事。どこで役立つか判らない。

CSSの設定でも、色々戸惑ったのでメモっておく。
  • 画面上でも印刷でも同じような体裁にしたいとき:
<link media="all" type="text/css">
とする(head内で)。画面だけにCSSを適用したい時はmedia="screen"、一方印刷だけに適用したいときはmedia="print"とする。
  • 画面の区切りが、A4印刷に合うようにするには、height=1162pxに設定したBoxで文章を囲む。
  • ページの強制移動:<meta http-equiv="refresh" content='1;URL=http://www.xxx.yy/index.html'>

2014年4月18日金曜日

utf-8の漢字表現は3バイト

むかーし書いた日本語を扱うcgiプログラムを再利用して、ブログに似たシステムを構築しようと思いたった。5年程前には完璧に動いていたのに、なぜか文字化けしてしまって修復できない。おかしい、おかしい、と一日潰してしまいそうになった。

そこで、プログラムを新たに書いて、漢字の取り扱いの分析を始めたら、すぐに原因がわかった:UTF-8では日本語は3バイトで表現するようになっていたのだ....

物理法則は一度マスターしたら永久に使えるが、プログラムの決まりはせいぜい5年ぐらいしか寿命がないのか...と恐れ入った次第。

とにかくhtmlのformからcgiで受け取った日本語文字列がちゃんと変換できるようになったのでほっと一息。

2014年4月17日木曜日

セシウム汚染の限界はどこにあるのか:静岡市の詳細な土壌測定

1年ちょっと前に「静岡市のセシウム汚染」というタイトルでブログ記事を書いた。(千葉県柏市の民間測定所のベクミルにて)駿府城の土壌を測定した結果、ガンマ線スペクトルには放射性セシウムのピークがクッキリと浮かび上がり、放射能レベルは93 Bq/kg程度という結果が出た。

また、箱根がセシウムで放射能汚染されていることも書いた。つまり、セシウム汚染の限界は、箱根を越えて静岡にまで及んでいるということがはっきりしたといえる。(これは富士山とその周辺が放射能で汚染されている可能性を示唆する。)

静岡放射能汚染測定室の発行する最新号の会報でも発表されているように、静岡市はその全域で放射性セシウムによって薄く汚染されており、雨風によって拡散している場所がある反面、逆に集積してしまっている場所もあるという。特に山間地ではお茶の栽培が盛んだろうから、セシウムを取り込みやすい茶の汚染は、場所によっては無視できない程度はあるかもしれない(実際、理研/東工大の牧野さんはTC300でも検知できたようだ)。

以前の私の記事では、静岡市で測定した他のポイントについては触れなかったが、実は静岡市南東部にある八幡山頂上付近、および登呂遺跡付近でも土壌を採取、保存していた。それをBelthold社のLB2045ガンマ線スペクトロメータで長時間測定するべく、倉庫から取り出して検出器にかけた。また、駿府城の土も長時間測定にかけて再度測定してみた。

採取地点と結果をまとめた地図は次の通り。

測定時間は、駿府城は結果がすでにわかっているので60分に抑え、一方で登呂遺跡は120分、八幡山は18時間の精密測定を行った。また、DoseRAE2による線量測定は、登呂遺跡、八幡山ともに0.05μSv/h程度と低い値だった。

放射能レベルはだいたいどこも100 Bq/kg以下程度なので、60分も測定すれば、放射能レベルの値自体はだいたい収束することは、今までの経験から判っている。ただ、綺麗なスペクトルをとるには18時間測定が必要となる(今週は忙しかったし....)。

ガンマ線スペクトルを見ると、すべての地点でセシウムのピーク構造が確認できた。(登呂遺跡のデータは30 Bq/kg以下だったので、120分測定だとかなり「心の目」でみる必要はあるが....)八幡山と駿府城のデータを重ねてみると次の図のようになる。

駿府城のスペクトルは、八幡山のデータに比べ、データにばらつき(ギザギザ)が目立つ。これは前者は60分の測定なのに対し、後者は18時間もかけているからで、統計誤差に違いがあるからだ。当然八幡山の方が綺麗なスペクトルデータとなっている。しかし、このデータから放射能レベルを算出する際はスペクトルの平滑化をやっているはずなので、測定時間がある程度あれば(この程度の放射能レベルであれば60分程度以上)、値は収束しているので、時間をかけてもあまり違わなくなる。

どちらのスペクトルにもCs-137の660keVピークがはっきりと確認できる。また、796keVにあるCs−134ピークも確認できる(とりわけ駿府城の方は)。一方、606keVにあるはずのCs-134のピークは604keVにでる天然核種であるBi-214と混ざってしまっているはずなので、その解釈には注意が必要。とはいえ、796keVのCs-134ピークが見えていることから、静岡市の広い範囲が、福島原発事故によって放射能汚染されていることは事実だ(かなり弱いけれど)。

八幡山。住宅街に突如現れる小高い丘。
一つ忘れてはならないのは、Cs-137のピークの高さだが、もしかすると太平洋におけるかつての核実験の名残りや、チェルノブイリ原発の事故の残りも寄与している可能性があることだ。

もう一つ注意すべきは、登呂遺跡のデータだが、ここは遺跡公園になっており、その周辺は弥生時代の水田が再現されている。もしかすると、工事が入って土壌がかき混ぜられている可能性もある。他の2つの地点に比べて低い値が出ているが、そのまま受け入れてよいかどうかは注意が必要だと思う。実はこれは駿府城の方にも適用できることだが、なるべく影響の少なそうな場所を選んで採取したので、オリジナルの汚染をかなりの程度で再現していると(私個人は)考えている。
登呂遺跡。稲作の痕跡が日本で初めて発見された
弥生時代の集落跡。写真左側に水田が再現されている。

八幡山の方は森の土を採取したので、かなりの確度でオリジナルの汚染度合いをよく表していると思う。

八幡山の風景は南と北で随分異なる。
左は南側斜面。よく整備されていて登りやすい。
右は北側斜面。道はあるがかなりの急斜面。
まだ測定地点が少ないため、静岡の汚染分布がどのようになっているかは結論が出せない。今のところ、手持ちのデータから推測すると山際の方をプルームが流れていったようにみえる。上の地図中のA,B,C,Dとラベルした場所を調査して、もう少し詳細に分析してみたい。Aは標高差で汚染がどのように異なるかを知るためのよい調査場所となるだろうし、Dは久能山/日本平の方角なので、石垣イチゴへの影響を考える上で重要な地点となるだろう。
八幡山からの遠景。(左)日本平方面、地図上のD地点に対応。
(右)地図上のB地点に対応する北側の眺め。

2014年4月12日土曜日

春の訪れ:梅

春の訪れが信州にもやってきた。長野市や松本ではすでに桜が開花したと1、2日前に報道があった。上田も咲いたようだ。軽井沢や佐久地方ではまだまだ氷点下の朝が続いているが、梅がようやく満開となった。


梅の花びらの数は5枚、つまり正五角形の形をしている。中学生(もしかしたら高校も?)の数学の試験問題で使えそうなネタがありそう。その他に、有名なのは広中平祐の「フィボナッチ数仮説」ではないだろうか?花びらの枚数は何故か、フィボナッチ数になっているという仮説だ。つまり1,2,3,5,8...のどれかというわけだ。花びらが6枚や4枚の花があったら是非、広中教授に連絡したいと思う。生物学ではこの仮説を説明できるのだろうか?

2014年4月11日金曜日

車山に登る

随分暖かくなったので、車山に登ってみた。とはいっても、いつもと違うコース、しかもこの時期しか通れないルートで。この辺りのスキー場は3月31日で営業を終える。スキー客のいなくなったスキー場にはまだまだ雪がたくさん残っている。もちろん新雪ではないから、足がずぼっと埋まることはない。誰もいない広々とした白いゲレンデを快適に散歩することができるのだ。そして、登山道から見るいつもの景色とは違う景色を味わうことができるのも特典だ。

その上、今日は月が蓼科から昇って来たばかりのところに出くわすことができた。

蓼科と月
加えて、八ヶ岳も、南アルプスも、そして富士山も拝むことができた!
富士が編笠岳の裾野から顔をのぞかせた。

2014年4月10日木曜日

長野/群馬の県境の汚染:高峰高原の場合

高峰高原のセシウム汚染についての簡単な報告は以前に書いた。

実は今までに4地点ほどで土壌採取を行い、放射能測定を実施した。その結果を地図にまとめたので、ここにメモっておこう。

詳細は後日とするが、群馬側の方が汚染が高いような感じがする。以前の分析では、高峰(小諸)と善光寺(長野市)の汚染レベルが似ていることから、菅平、松代とプルームが流れたのではと予想したが、それを裏付ける結果となっている(少なくとも今の所は)。群馬側の調査地点をもっと増やして、この予想が正しいかどうか確認したいと思う。



2014年4月5日土曜日

春の里山:ダンコウバイと浅間山

春になった。
里山に登ってみた。

ダンコウバイが後少しで咲くところ。今年は大雪のせいで、すこし遅れている感じ(そうでもなかったかも)。
蓼科や軽井沢でも、ようやく茶色の山に黄色のスポットが目立ち始めてきた。


里山に登り切ると、浅間連峰の景色が広がっていた。北アルプスの山並み、荒船なんかもみえた。

春風や
雲影駆ける
佐玖平

2014年4月4日金曜日

琵琶湖にセシウム木屑が不法投棄された事件の続報:裏に東電がいた

2月末にこのブログにも書いた「琵琶湖畔への放射能汚染された木材チップの不法投棄事件」だが、この事件に関連して、とてつもないスクープ記事が東京新聞の今朝の朝刊に掲載されていた(記事へのリンク切れの際はこちら)。

この記事によると、滋賀県高島市の琵琶湖畔に放射性セシウムに汚染された木材チップを2013年10月頃に不法投棄した東京の業者は、東京電力からその「処理」費用として4億円を受け取っていたというのだ!

新聞記事には、「悪事を画策した業者に東電は騙された。東電は賠償金に対するチェック機能が甘い」というニュアンスで書かれていたが、実際のところは「東電は4億円で放射能汚染された木材を処理(一番安い処理方法はもちろん不法投棄!)してくれる業者を探していた」んじゃないだろうか?この疑いは、東京新聞の同日の朝刊の特集コーナー(こちら特報部)でも示唆されている。

この新聞記事を読んで、放射能汚染された木材チップが琵琶湖畔に不法投棄された背景がようやく判った。出発点は、福島県の製材業者のようだ。豊かな山林を有する福島県は林業が盛んだ。製材所で樹木の表面を削って材木に加工する際、大量の削りかす(木屑)が発生する。福島の森林を汚染したセシウムは木々の表面に大量に付着したので、木屑はセシウム汚染のもっともひどい箇所の一つだ(他には落葉や木の実など)。原発事故以前は、木屑は堆肥やセメントの原料、あるいは発電用の燃料などに利用されていたらしいが、放射能に汚染されて以来、引き取り手がなくなった。製材所にうずたかく積み上がった木屑は発酵して発火する(真冬に湯気を立ち上らせて発熱する堆肥を、農業経験のある人なら見たことがあるだろう。この発熱によって、堆肥に含まれる病原菌や害虫は焼かれてしまう)こともあるという。福島で製材業に携わる人々は、火事になる前になんとか放射能汚染された木屑を早く処分したいと思っていた。

もちろん、この問題は原発事故による「被害」だから、東電に賠償請求すれば処理費用が手に入る。しかし、高度に汚染された木屑を適切に処分できる業者などどこにもいない。放射性廃棄物は基本的には隔離して長期間保存する以外に手はないのだ。これを受け持つはずの「放射性廃棄物の最終処分場」は地球上に数えられるほどしかない存在しないし、日本には仮処分場しかない(青森の六ヶ所ですら仮処分場に過ぎない)。

しかも、東電への賠償請求の書類作成は複雑だし、(上に書いたように)そもそも無理な処分計画を書かされることになる。また、申請が受理されてもその処理には時間がかかり、賠償金が手に入るまでには何ヶ月もかかる。製材業を生業とする人々にとってみれば、書類を作るのは彼らの本来の仕事ではないから、ばからしい申請書なぞを書いてること自体が自体が強いストレスとなる(原発事故を起こした張本人が書類を作って、「賠償金はおいくら払ったら良いでしょうか」と福島の人々にお伺いを立てるなら筋が通るが、被害者に書類を書かせて「賠償金を請求させる」のは実におかしな話だと思う)。

そこに「カネの匂い」を嗅ぎ取ったハイエナたちが群がってやって来た、というのが、琵琶湖畔の放射性廃棄物事件の図式のようだ。書類の書き方だけをよーく知っているこの輩は、あたらしい産業を生み出す訳でも、芸術的な創造性を発揮する訳でもない。ただロボットのように、規則にしたがってつまらない書類を作成するだけ。にもかかわらず、製材所で汗水たらして勤労する労働者たちの稼ぎを圧倒的に上回る額の大金(今回は4億円)を儲けている!

そしてその大金をハイエナたちに配給していたのが、東京電力だったということなのだ。どうやら、東京電力で賠償金関連の業務に従事している部署(人間?)が、「うまい話がある」とハイエナ達にすり寄ったらしい。当然、この「美味い話」のリベートは期待していたはずだ。こうやって、福島と、東電に割高な料金を支払っている国民(主に関東の住民)を喰いものにして、ごくごく一部の人間(企業?)だけが億単位で美味い汁を吸っていたのだ。

実は、この木屑は琵琶湖だけではなく、山梨県や千葉県にも投棄されていたことも、東京新聞には書いてあった。なぜ山梨と千葉なのか?これには深い理由があると思われる。

2014年4月1日火曜日

「土壌汚染 ーフクシマの放射性物質のゆくえ」を読む

中西友子著、NHKブックス

本日より消費税が8%に上がった。その最初の買い物がこの本。本屋でタイトルが目に留まった。しかし、内容にはがっかり。特に面白いことは書いてない。よくみたら、NHK出版の本で、執筆者は東大の先生。常識的な内容に終始し、当り障りのない事柄ばかり。肝心なところにくると「まだよくわかっていない」とか「研究は続いている」とか書いてあって、うまく誤摩化している。捕獲した鶯の巨大な腫瘍は「今まで見たこともないほど大きな腫瘍」と書いておきながら、「これは放射能汚染とは関係ないだろう」とまとめるあたりは、「御用学者」と呼ばれてもしかたない。もう少し深い分析があれば、納得できたものを。非常に残念。