2015年7月25日土曜日

東京新聞の物騒な記事:人食いバクテリアが群馬で流行しそうな気配

東京新聞に物騒な記事があった。群馬県で、「人食いバクテリア」というあだ名のついた感染症「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」が急増している気配があるという。「急増」といっても、絶対数は今まで年間に数人程度ださうだから、エボラのように警戒する必要はないとは思うが、嫌な感じはする。

とはいえ、その症状もイヤーな感じだ。劇症が発症した人は手足が壊死、精神が錯乱状態となり、多臓器不全でショック死するようだ。発症から数十時間(つまり1、2日)で30%の人が死に至る劇症だという。これが流行したらエボラのようなパニックとなることは間違いない。劇症化する割合はまだかなり低いようなので、いまのところは安心だが、いつ突然変異を起こして人間に牙をむくかは予想できない。

昨年は群馬県内では5人の患者が発生したが、今年は7月中旬ですでに6人。このペースで増え続けるとよくない感じがする。なにが原因なんだろうか?

2015年7月5日日曜日

プロトリーフ「バラの土」の放射能測定

以前(2014年)「プロトリーフの挿し芽種蒔きの土」の放射能を測定した。園芸用土がどの程度放射能汚染されているか調べようと思ったのがきっかけだが、測定結果を見るとまったく問題がないことが判明して一安心したのだった。

このとき、実はもう一袋、検査のために購入していた園芸用土がある。同じくプロトリーフのバラの土だ。

問題のなかった「挿し芽種蒔きの土」は、主成分が赤玉土、鹿沼土を主成分とする火山灰、軽石由来の用土だったため、セシウムが吸着しにくいのだろう、という分析をした。一方で「バラの土」は基本的には腐葉土なので粘土や落葉を多く含み、汚染地域で採取された原料を使用すれば大量の放射性セシウムを含む可能性が高い。「もしそうならば、相当な放射能レベルを示すはずだ」という予想もあり、「どうせ汚染されてるんじゃないか」という危惧が強く、なかなかこの用土を測定する気にならず、放っておいた。

懸案の場所の測定が一段落し、最近になって久しぶりのこのバラの土のことを思い出した。また、梅雨のじめじめのせいで他の検体の乾きが悪くなってきたので、袋を開ければ測定できるこの園芸用土を調べてみることにした。

プロトリーフの「バラの土」2014年産の放射能測定結果。
26.08Bq/kgとあるが、Bi-214とバックグラウンドによる誤差と見てよいだろう。
喜ばしいことに、セシウム134, 137共にそのピークはまったく確認できない。Pb214,Bi-214そしてK-40といった天然放射性物質のピークだけだ。つまり、2014年産のプロトリーフ「バラの土」は園芸に使用してもまったく問題ない、という結論だ。否定的な予想をしていただけに、この結果は非常に嬉しく思う。

これでわかったのは、プロトリーフは汚染地帯の土や落葉を原料に利用していないようで、これは賞賛に値する。とはいえ、これはあくまで2014年ものの製品であり、今年の土がどうなっているかは、やはり測定してみる他はあるまい。

腐葉土や園芸用土の検査は、これからも定期的にやっていこうと思う。