2013年3月25日月曜日

くろこげ鼠

黒こげねずみによって停電した一刻館
(「めぞん一刻」第一巻より)
一刻館と同じレベルだった...

ちなみに、某T電力は現在社員総出で、猫101匹を慌てて集めているとか、いないとか...

2013年3月23日土曜日

パンスターズ彗星:信州にて

東京の満開の桜を後にして、信州にやって来た。目的は...パンスターズ彗星の観測だ。佐久平を西向きに臨む高台(桃の果樹園が広がる丘)に登っての観測。夕映えに八ヶ岳、立科、そして槍ヶ岳、穂高などの北アルプスの連峰が一望できた。
蓼科山と八ヶ岳連峰、そして佐久平
視界はあまりよくない。空は白っぽく春霞の状態。しかも、西の山なみのほとんどが晴れて居るというのに、肝心の彗星がある辺りには細い雲がたなびいていて、よくない予感が...

北アルプス連峰
(左の矢印は穂高連峰(?)、右の矢印は槍ヶ岳)
観測は6:30pmから始めたが、7時近くになっても彗星が発見できない。東京だと、この時間になったらあきらめなくてはならない。が、信州のこの場所では7時を過ぎても高度がかなり高いようで、かなり暗くなってからも観測できるらしい。それだけを頼りに、暗くなってしまった西の空の高感度撮影を繰り返す。望遠レンズで掃天してみたが、まったくひっかからない。気温が下がり、手がかじかんでくる。東京の春の空気とはまったく違う冬の冷たさだ。「まさか、ここまできて収穫無し?!」と焦り始める。

そこで、広角レンズに切り替えて、とにかく彗星の染みを捉える戦法に切り替えた。何度か露出時間を調整しているうちに、彗星らしい光が写っているのがわかった。
広角のレンズで見つけたパンスターズ彗星。
露出時間と感度をメモり、彗星のいる辺りに今度は望遠レンズを向ける。なんどか周辺を探っていたら、「来たーっ!」と思わず叫んでしまうほど、きれいに尾を引くパンスターズ彗星が画面の右下に写った。カメラの位置を手で調整すると、ファインダーから逃げてしまう。なんどか試行錯誤してなんとか満足できる場所に収めることができた。そこからは、バシャバシャと夢中でシャッターを切るのみ。

肉眼では、空は真っ暗、彗星の形はまったくわからない。iso3200のCCDだけがその姿を見ることができるのだ。家に戻って現像、画像調整してやると、夕焼け空に、クッキリ尾をたなびかせる彗星が画面に浮かび上がった。しかし、こんな風景が肉眼で見えた訳ではない。あくまで、カメラとコンピュータに助けられて、やっと見ることができる風景だ。とはいえ、すばらしい風景であることには違いない。ちょっと大きめの望遠鏡を使えば、眼視できるのかもしれない。

iso3200, 3.2sec(x6 with gimp)
gimpでは、とりあえずたくさん撮った写真から6枚を選び、2枚づつをペアにして平均加算し3枚にする。次に、この3枚を単純に加算する。色合いなどの微調整を最後にやって、今回の現像とした。

それにしても、東京で観測したときと比べると、信州で見た彗星の姿の美しさは、雲泥の差があるといっていいだろう。

2013年3月19日火曜日

福島第一原発で電源喪失:「ゾンビ」が再び目覚めるか?

まずい。福島原発で停電が発生したらしい。冷却水が沸騰して無くなると、崩壊熱で燃料棒がまた溶融して穴が開けば、ヨウ素131やセシウム137が飛来する可能性がある。

冷却水の温度に注目し、空間線量に注意する必要がある。

今度は線量計が手元にあるので、自分で空間線量の変化をモニターできる。今は、DoseRAE2のみを起動し、監視している(現在のところ問題なし)。場合によっては、JB4020, RD1503, DoseRAE2のすべてを総動員し、友人、学生たちに測定してもらう必要があるかもしれない。とにかく、冷却水が漏れて出して無くなったり、沸騰して消滅しないことを祈るのみ。

ゾンビはまだ「死んでない」

2013年3月18日月曜日

桜咲く

今朝、東京の桜が咲いた。今年は、梅と桜が立て続けに来た。夜に二分咲きほどになっている場所も見つけた。今年はちょっと早いのではないだろうか?

昨年の春は遅かった。
昨年の記録を見ると、4月に入ってから梅が咲いたとある。4月の始めには雪も降った。そういえば、森泉山に測定にいったときは本当に寒かった北の丸で桜が咲いたとあるのは4月15日だから、今年よりひと月も遅い。今読み返してみて、ちょっと驚いた...

今年は、記録的な寒い冬だったのに、あっというまに春が来た。メリハリがいいだけならいいのだが。

夕暮れと桜
(パンスターズ彗星を観測した坂にて)

2013年3月17日日曜日

パンスターズ彗星の尾

パンスターズ彗星の位置が判明したので、さっそく望遠レンズに切り替えた。標準レンズでは、微かに写る彗星を頼りに位置がなんとか確認できる程度。彗星らしい尾を引く姿を捉えるためには、どうしても望遠レンズが必要だと思った。しかし、位置がわからないうちは、望遠で撮るのは至難の業だと思う。ほんとうに、パンスターズ彗星は難しい。

パンスターズ彗星。
平成25年3月16日
午後6時57分撮影。
みるみる高度を下げていく彗星だったが、高層アパートのアンテナの横になっても、案外よく見えていた。とはいえ、尾の形はこれでもはっきりしていない。東京では、一発撮りだとこのあたりが限界ではないだろうか?この上を目指すなら、コンポジット処理をするか、あるいはもっと大きなレンズで狙うか、ということになるのだろうか?そして、東京を離れ、もっと空気なきれいな所に行く、というのが最善の改良策だろう。

あまりにも淡い光だったので、gimpで加算合成してみた。使ったのは6枚分。ざらつきはひどくなったが、尾の感じは若干目立つようになった。
gimpで加算合成したもの。
それにしても、彗星の撮影とはこんなに難しいものだとは。


2013年3月16日土曜日

パンスターズ彗星:3度目の正直(速報)

今日の東京は、昨日と比べよく晴れた。いつものスポットに5:30頃いってみると、すでに3組ほど来ている。昨日は私を入れて2組しかいなかったのに比べると、かなりの人出だ。今日は見えるかも、と期待が高まる。6時を越えると、10組ほどになり、にぎやか。こんな天体観測は久しぶりだ。

ところが、6:30を越えてもまったく彗星の位置がわからない。今日もだめか!と思った時、隣りの人が「あっちの人によると、もう見えてるらしいよ!」と叫ぶ。隣りの人が、「あっちの人」の撮影データをもとにカメラをセットし直した。「あっ!撮れた!」。これはたまらん、と慌てて、「すみません、どこにあるんですか?」と失礼を承知で助けを求める。興奮していた隣り人はとても親切に教えてくれた(ありがとう!)。

思いの外、北よりだったし、また高度もかなり低かった!東京では、今日のような晴れの天気でも、肉眼ではぜったいに見えないと思った。また、普通のカメラのレンズでとっても、尾の部分は微かに見えるだけだろう。とはいえ、場所がはっきりしない人はある程度広角に取らないとファインダーから漏らしてしまうかもしれない。ネットに出ている写真はかなりの望遠レンズを使って、また現像したあともコンピュータ処理を重ねてかなり拡大していると思った。

これから観測しようと思っている人のために、「情けない写真」をあえてここに後悔する事にしょう。アマチュア天文家といっても、年期の浅い「普通の人」が撮ると、こんな感じなんだという感覚をもって臨めば、なんとか観測までこぎ着けられるのでは?という老婆心である。とにかく、腕のいい観測家の助け無しには、パンスターズ彗星を捉えるのはとても大変だと思った。

隣りの人のアドバイスをもらい、ついに彗星を捉える。
とはいえ、普通に見たら何も写ってないように見える。
彗星があるはずの場所を拡大すると、次のように、なんとなく見えてくる。
上の写真の拡大図。
これでもかなり厳しい。
場所が確認できたら、望遠レンズで再チャレンジ!残り時間はあと10分程度しかない...
(つづく


太平洋の魚のセシウム汚染

当然セシウム以外の放射能汚染もあるとは思うが、簡便に測定できるということで放射性セシウムによる汚染が今の所議論の俎上に登ることが多いので、あえてその流れに乗って議論してみる。(とはいえ、汚染水が漏れ続ける福島原発からは、多種多様な「死の灰」が放出されていることは忘れるべからず。)

これまでに、何回か福島原発の専用港に住む魚の放射能汚染についての報道があったので、ここでいったんまとめておこう。

一番最近のものは、3月16日に報道されたアイナメの汚染で、740,000 Bq/kg(74万ベクレル/キロ)。今までに測定したもっとも汚染のひどい土壌が13,000 Bq/kg(1万3千ベクレル/キロ)だった(千葉県印西市)から、原発前の海の汚染のひどさは桁違いであり、群を抜いている。

時系列を遡る形で、今までの報道をまとめてみよう。

1) Mar. 16, 2013,  福島原発港湾内, アイナメ,   740,000 Bq/kg

2) Mar.   1, 2013,  福島原発港湾内, アイナメ,   510,000 Bq/kg
3) Mar.   1, 2013,  福島原発港湾内, ムラソイ,   277,000 Bq/kg

4) Dec. 18, 2012,  福島原発港湾内, ムラソイ,   254,000 Bq/kg
5) Dec. 18, 2012,  福島原発港湾内, ムラソイ,   140,000 Bq/kg
6) Dec. 18, 2012,  福島原発港湾内,  タケノコメバル, 101,000 Bq/kg

7) Nov., 2012, 福島沖, マコガレイ,  1300 Bq/kg
8) Nov., 2012, 福島沖, シロメバル,  1700 Bq/kg

9)   Aug., 2012        福島県南相馬沖20km, アイナメ, 25,800 Bq/kg
10) Aug., 2012,       福島沖, アイナメ, 25,800 Bq/kg

11) July 2012,          宮城沖, クロダイ, 3300 Bq/kg

12) May 2012,         福島沖, ウスメバル, 1500 Bq/kg

注:1)-6)の調査は東京電力、7)-12)の調査は水産庁によるもの。
(データは、東京新聞より。)

だんだん、日が経つにつれて魚の汚染はひどくなっているように見える。東電の担当者はいい加減な説明をしているようだが、生物濃縮の可能性がかなり高いと思う。海水の汚染が軽減しつつあるのは、環境中に拡散しながらも生物には濃縮しているからと考えるのはごく自然だと思う。はっきりさせるためには、科学的な調査、分析が必要だ。

2013年3月15日金曜日

日経サイエンス4月号を読む

「首都直下地震」というタイトルに釣られて、日経サイエンス4月号を購入した。

肝心の地震の記事は長い上に内容も難しく、理解がなかなか進まない。一方、別の記事にいくつか面白い内容があったので、まずはそちらを読む事にした。

1:ストレスと精神疾患の関係について。

結局は、特定の遺伝子の変異が効いてくるらしい。つまり、「生まれつき精神病になりやすい人」というのがあるらしい。「あの人は神経が細やかだから」とか、「あいつは生まれつき図太い神経の持ち主で...」とか言う表現は、遺伝子の型のことを指していたのかもしれない。とはいえ、まだ実験ネズミの遺伝子の話であって、人間そのものの話ではない。

マウスの中にはDISC1という遺伝子に変異がある個体は、思春期(ネズミに思春期があるかどうかは知らないが、要は「若いマウス」ということ)に強いストレスを受けると、精神疾患に似た症状を示すことがわかったという。変異がないマウスに同じようにストレスを与えても、まったく問題は生じないらしい。つまり、「生まれつき図太いマウス」や「生まれつき繊細な神経を持ったマウス」というのが実在するということだ。実は、DISC1という遺伝子は人の神経組織(大脳など)にもあるということで、これに変異がある人は、精神病になりやすいという。

興味深いのは次からだ。いったん発症したマウスを、快適な環境に戻してやっても、「精神病」はなかなか改善しなかったというのだ。これは、精神疾患が治り難い厄介な病気であるという一般認識と合致する。

このような状態が起きる機構として上げられているのが、「コルチコステロン」というホルモンの作用だという。このホルモンは、ストレスを受けると分泌されるらしいが、特にDISC1に変異があるマウスでその分泌量が多くなったという。このホルモンの役割は、ドーパミンを合成するための遺伝子を不活性化することだ。生化学的には、この遺伝子に付随する「抑制領域」と呼ばれるDNA部にメチル基をくっつける働きをする。メチル基が付くとそのDNAは「スイッチがオフになる」のだという。受精卵の細胞分裂が、いつしか異なる臓器へ分化する際は、このメチル基結合による不活性化が効いているそうで、心臓になる予定の細胞では、たとえば眼球をつくるDNA部分にメチル基がくっついてしまい、スイッチオフする。このため、心臓には眼球が現れないというわけだ。これをエピジェネティクスというらしい。

環境によって、特定の(不都合な)エピジェネティクスが生じてしまい、それがもとで病気が発症するというわけだ。特に、スイッチオフされてしまう遺伝子が、感情や精神をコントロールする脳内物質の分泌に関わるDNAであれば、ことは重大だ。

2:助け合う知覚

ご飯を味わうとき、「目で味わう」とか、「食感で味わう」とか、「匂いで味わう」とかいうことがあるが、どうも舌で味わう、いわゆる「味覚」だけで人間は「味」を感じているわけではないようだ。五感すべてを動員して、「味覚」を感じているらしい。そして、これは「味覚」だけに限らず、すべての知覚において、器官同士で「情報」を交換しているらしい、という記事があった。

おもしろいと思ったのは、ポテトチップスを食べる時、あの軽快な「パリパリ」という音から、若干ずらした音をヘッドフォンで聞かせながら食べてもらうと、同じポテトチップスなのにあまり美味しく感じなくなる、という実験。ぜひとも試してみたいものだ。つまり、耳でも「味」を感じているというわけだ。

脳という器官は、知覚器官である舌、耳、目、皮膚などを独立したセンサーとしてつかっているわけではなく、それこそ「有機的に結合したセンサー体」として、相互通信しながら、一つの感覚を実感するようになっているらしい。人間の機能を単純な機械と見なすのは、再考の余地があるということだろう。少なくとも、もう少し高級な「機械」でないと、脳の機能は真似できないのだろう。

3:ファージの力。

20世紀の後半あたりから、それまでの抗生物質の乱用により、MRSAなどの耐性菌が誕生してしまった。これにより、抗生物質は万能薬としての地位を失いつつある。その結果、我々人類は、ペニシリンが発見される以前の恐怖の世界に、引き戻されつつある。それは、結核など特定の病気になったらもう助からない、という中世の時代の価値観に戻るということを意味する。抗生物質の開発には、時間と金が大量にいる。ところが、乱用する事で、細菌はいとも簡単に進化してしまい、時間と金があっという間に水泡と化す。それだけでは済まない。この進化した細菌に効く抗生物質が開発できるかどうかは、ひとえに運にまかされることになる。もちろん、再び大量の金と時間が必要となるのは言うまでもない。

この絶望的な状況を救うために、最先端で進められているのが、ファージを使った「抗生物質」だ。バクテリオファージというのはウイルスの一種で、生物とも非生物とも言いきれない、奇妙な「もの」だ。DNAを保持しているが、代謝がなく、結晶化できる。そして、ファージは自分で動く事はない。ただ、鉱物のように、風に乗り、水に流されて、流浪するのみ。ファージを使った薬ができれば、それは間違いなくノーベル賞に値するだろう。
バクテリオファージの例。
Wikipediaより転載。


パンスターズ彗星を狙う

パンスターズ彗星を狙っている。が、このところの忙しさのため、予習がままならない。天気が良い日だけ、出たとこ勝負でカメラを西の低空に向けてみても、なかなかうまくいかない。最大高度が予想よりもかなり低めになりそうだ、という報告を2月に聞いてからは、なおのこと集中力を欠いての観測をだらだらと続けていた。

とにかく難しい。日没直後の明るい空で、星座の目印も無いまま、暗い天体を探さなければならないからだ。2月末には、水星の撮影にもチャレンジしたが失敗した。
18:01, Feb. 26, 2013
西の空に水星と火星を狙うも失敗
18:05, Feb. 28, 2013
富士と夕焼け
(水星と彗星の撮影には失敗)
ところが、3/11になって、ついに観測できた、との報告があり、にわかに「そぞろ神のものにつきて心狂わせ」られる。

3月12日、まさに晴天の夕暮れの日!ところがこともあろうに、間抜けにも夕飯の買い物に出かけてしまったのであった....家の前の坂道を車で下りながら、「ああいい眺めだ。富士がきれいだな。彗星見えたりしてないかな?」などと脇見運転しながら探しても、とうてい見つかるはずはなし。買い物より戻り、自宅の玄関の戸を開ける頃には、辺りは暗くなりにけり。7時のニュースが既に始まっていた。翌日、六本木ヒルズからも観測できたとの報道を知り、地団駄を踏んで悔しがるはめになる。

3月13日。暴風と化した春風が吹きすさぶ中、唯一人、国分寺崖線の頂きに仁王立ちして観測をする。富士は黒雲の中に隠れて見えず。が、その真上に雲の切れ目あり。一縷の望みをかけて、何度も撮影を試みるが、いっこうに彗星らしきものは写らず。かなり暗くなったとき、新月ちょい過ぎの細い月が雲間に浮かび上がった。きっとこの近くにあるはず、とシャッターを切る、広角レンズを置き忘れ、望遠のままだったことに気付く。手ブレひどし。
手ブレの新月(18:30, Mar. 13, 2013)
パンスターズ彗星はこの左下にあったはず...
翌日のネットに、目黒の観測家があの雲の切れ目に彗星を捉えた写真がアップされていて衝撃を受ける。「ああ、もし広角でとっていたら」と思っても、後悔先に立たず。

そして本日、3月14日。午後に晴れると聞いて、多摩丘陵に登って待ち構えていたが、丹沢、富士の上には厚く真っ黒な雲がたなびいて、新月すら見えぬ状況。今日の新月は、昨日に比べれば相当高度は高くなっているはずなので、雲の厚さは昨日の数倍はあるはず。あきらめざるをえず。帰り際、雲の切れ目に新月がほんの一瞬顔を出す。慌ててカメラを組み立て直し撮影す。手ぶらで戻るのは癪に障っただけなり。
雲間の新月(Mar. 14, 2013)
あまのはら、ふりさけみれば、木星の輝きあまりに見事にて、カメラを回して写したり。ガリレオの4つの衛星、皆見えたり。
18:43, Mar. 14, 2013
木星とガリレオ衛星
(上から、ガニメデ、木星、エウロパ、イオ、カリストの順)

3月15日:朝方は雲が広がっていた。富士は見えなかった。昼過ぎから青空は広がり始め、期待が高まる。しかし、日暮れの頃になると、西の空に雲がたなびき、絶好とは言い難い感じに。隣りで撮影している人がいたが、6:30pmを越えた辺りであきらめたのか、早々と帰っていった。7時まで粘ったが、結局彗星の位置はまったく見当もつかず。残念!

2013年3月8日金曜日

軽井沢に謎の巨大別荘が出現

軽井沢の長倉というところに、謎の巨大別荘が建築中という記事が、信濃毎日新聞に載り、信州東部に住む人たちの間で大きな噂となっている。

「地上一階、地下3階」というこの物件、巨大な地下シェルターか?と思ったが、付近の事情に詳しい人に尋ねると「それはきっと急斜面に建っているに違いない」と答ふ。なるほど。

「Bill Gatesだろうか?」とか、「彼は既に別の場所に一件作ってしまったから違うとか」、「いや2件目だ!」とか、諸説入り交じっているようだ。真相はいかに?


2013年3月1日金曜日

3月1日の東京新聞:がれき石綿にオスプレイ、そして原発再稼働

悪いニュースが重なった...3/1の東京新聞の一面は悲惨な記事のオンパレードだ。

トップ記事は、神戸の大地震で発生した瓦礫から飛び散ったアスベスト(石綿)の話。地震で発生した瓦礫処理を担当した作業員たちが、肺の奥まで石綿(アスベスト)を吸い込んでから20年弱が経過した。長い間、彼らの肺に隠れ潜み、「ミクロの時限爆弾」と呼ばれ恐れられている毒物が、ついに牙を向き始め元作業員達の命を奪い始めたというのだ。前にも書いたように既に死者は出ており、最新の報道によれば、その労災申請は認められたそうだ。つまり、地震の瓦礫を処理すると20年後に癌で死ぬ確率が非常に高くなることが、公式に認められたのだ。

今回の東日本大震災では、建物の改善が神戸より進んでいるため、影響は「少ない」という話も聞くが、「神戸よりは少ない」だけであって、絶対数としては恐怖を感じるような大きな数になるのではないか? 3/1の東京新聞の別の記事では、気仙沼の瓦礫アスベストの問題が報道されていた。やはり、相当量が飛散しているそう。今回、東北地方で瓦礫処理をした作業員は、20年後に再び「悲しい記事」の主人公になってしまう可能性は残念ながら高いだろう。忘れてはならないのは、今回は放射能汚染も発生している点だ。(もしかすると、セシウムから放出されるβ線やγ線によって傷付いた組織は、アスベストのような毒物に対する抵抗も弱いのではないだろうか?)

この瓦礫を、トラックに積み込んで日本各地に運んで、「広域処理」しているというのだから恐ろしい。とはいえ、この「広域処理」は失敗の烙印を押されたようだ。環境省や総理大臣の「必死の説明」は、今考えたら「茶番劇」、「猿芝居」...whatever you name it!

次の記事は、「オスプレイがついに本州に来る」というもの。3/6、つまり、あとわずか5日で「墜落の王者」が日本全域を「戦争の練習場」にするというわけだ。東京新聞の分析では、最初は山口の岩国基地をベースに山岳戦の練習(主に山間地での超低空飛行の練習)をするそうで、その最初の標的地(仮想タリバン陣地?)が、広島や岡山などの中国山地になるのではないか?と予想している。アメリカ軍の資料によれば、その他、四国や信州の北アルプス、新潟の谷川岳から群馬の尾瀬周辺の山地、そして東北の奥羽山脈(日光から蔵王、栗駒、そして田沢湖から十和田、奥入瀬まで!)も、「山岳戦争の人殺しの練習場所」に予定しているそうだ。沖縄の人たちはすでに、活動を開始し、命がけで頑張っている。本州の人間はちょっと出遅れている。東京の上空にも飛ぶ可能性はある。(六本木の米軍基地にも一機ぐらいくるんじゃないか?今は、雀の大群が飛来しているだけだが...そのうち「オスプレイ」に狩られてしまうかも。)アメリカ軍は、自民党政権になった状況をよく見ている。今ならやりたい放題できる、と判断したのだろう。在日アメリカ軍基地の「夜間外出禁止令」はいつのまにか取り消しになった。「自民党を選んだ」ということは、「植民地としての日本」を選んだということなのかもしれない。なんとか、次の夏の選挙ではこの流れを食い止めないといけない。
「オスプレイ」は鷹の仲間。
wikipediaより転載
最後の記事は「阿部首相、原発再稼働を明言」というもの。鬼平風に言えば、「ついに化けの皮をはぎやがったな、この野郎」ってなもんである。これも「植民地」の反映なのだろうか。相当な圧力がアメリカからあったのかもしれぬ。自民党政権が忠実な下僕のように「Yes, sir!」と敬礼しながら命令に従っているだけだとしたら、恥ずかしい話だ。こちらも、夏の選挙では、「我々が」この流れを食い止めねばならない!