2016年5月16日月曜日

ヒトクチタケ

枯れてから2年経った松に発生するというキノコ。群生していたのを見たとき、ギョッとしたが、形がおもしろい。イギリスで食用にするBeafsteak fungusによく似ていると思ったが、「ヒトクチタケ」の名とは裏腹に非常に不味いらしい(毒ではないらしいが...)。

5月の連休に、神社の裏山で発見。
この松はすでに枯れている(しかも2年も経過している)。
アップルパイのようだが...食には不適とのこと。
裏返してみると穴が開いている。ここに虫が住んでいることが多いとか...

2016年5月15日日曜日

初夏の木の花:サワフタギ

長いこと、この花の名前がわからなかったのだが、今日ついに判明した。サワフタギ。初夏に白い綿のような花を咲かせる。
日陰に育つ 低木。日本原産。たぶん、軽井沢の森にたくさんあると思う。実が青くてとても綺麗なので、なんとか今年は鳥に食べられる前に採集したいものだ。

ところで、軽井沢の森にある植物を探すなら、このweb page。 ダンコウバイのことを、佐久(信州?)の人たちは「ギシャ」ということも、このページで知った。

2016年5月14日土曜日

プロトリーフ「クリスマスローズの土」の放射能測定

昨年は「バラの土」、一昨年は「挿し芽種蒔きの土」と測定してきたプロトリーフの園芸用の土(培養土)だが、これまでの測定では、18時間の実測値でおおよそ25Bq/kgという結果であった。もちろん、Bi-214による誤差や、他のセシウムピークの有無から判断すると、ほぼ0Bq/kgという結論を下してよいと思う。

今年は、「クリスマスローズの土」を測定してみた(いままでと同様の測定条件)。結果も同様の24.27Bq/kgであり、他のセシウムピークから判断して、「ほぼ0Bq/kg」と判定してよいと思う。
プロトリーフのwebページによれば、この土は赤玉土が主成分で鹿沼土も含まれているというので、赤玉土や鹿沼土は(以前の予想通り)だいたい大丈夫であろう。少なくとも、この会社の培養土や種蒔土は、今の所、安心して利用できる。

2016年5月12日木曜日

電子基準点(#960610)

国土交通省が日本全国に設置している電子基準点のうち、#960160の電子基準点を見学にいった。これは佐久市の平根小学校の校庭に設置されている。
この電子基準点の形式は94型というらしい。

このGPS基準点が記録した最近の地殻変動のデータは、こちらのサイトで確認できる。
驚いた事に、今年の4月20日に、異常なデータが記録されていた。この日1日だけで12.2cmも地面が沈み込んだというのだ。長野県にある近隣の3つの基準点でも10cm程度の沈降が記録されているので、このデータは「異常」(singular)ではあるが、「異状」(malfunctioning)な結果ではないということだ。(追記:このサイトのサービスは、どうもデータ処理にエラーがありそうな気配...直接、国土地理院からデータをもらって解析してみたら、このサイトにあるような異常な結果は見られなかった。)

ちなみに、熊本で地震が発生したのが4月14日(M6.5)と4月16日(M7.3) である。

この観測地点での記録は4月24日以降は閲覧できなくなっている。何か理由あるのだろうか?このあたりは、浅間山の影響を受けるだろうし、糸魚川静岡構造線にある断層の動きとも関わっていそうだから、最近のデータをなんとしても見たいものである。

熊本の電子基準点の変動データ

同じweb siteで、熊本のGPS基準点のデータを見てみた。
最初の地震で10cm盛り上がってから、翌日以降は毎日15cm以上沈降し続けていることがわかる。もちろんGPSデータの性質を理解した上で分析しないといけないのだが、素人目にはかなりの割合で沈み続けているような印象を受ける。

2016年5月5日木曜日

チャワンタケ


オオチャワンタケではないかと思う。

ウッドチップをまいた場所を御影で囲ったら、翌年このキノコが出た。おがくずとか、木屑とかそういう場所を好むらしい。

今年は、縁の下にたくさんアミガサタケが出たのも記録しておこう。

2016年5月1日日曜日

発酵する堆肥

話を聞いたときは信じられなかったのだが、堆肥置き場などに貯めた落葉などは、「発酵したときに限り」堆肥となる。ただ単に分解して腐ったものが堆肥だと思っていただけに、驚いた。

もちろん、発酵とは、微生物による「分解」の一種であるから、私の間違った認識でも、まあ近からず遠からずなのかもしれないが、「腐敗と発酵は異なるものである」とどこかの生物の本で読んだ記憶もある。確かに発酵した牛乳(ヨーグルト)は食べられるが、腐ったそれは口にするのもおぞましい。

もう一つ驚いたのは、発酵すると発熱する、ということだ。つまり、堆肥にちゃんと変化している堆肥置き場は高熱に発酵しているはずなのである!そういえば、英国に住んでいた頃、冬場にもうもうと湯気をあげる、山盛りになった牛糞と麦わらの混じった堆肥置き場を見かけたことがある。大学への通勤路は、放牧場の中を縫って走る田舎道だったので(30分車で走って、信号一つもなし!ただし、ラウンドアバウトは3、4あったが。)、日常の一こまであった。

昨年の秋の落葉掻きで出た落葉や、田んぼから運んできた藁、さらには精米所でもらってきた米糠などを溜め込んだ自家製の堆肥置きで、「発酵」を目指してきたが、果たしてうまくいったかどうか気になったので、ひさしぶりに様子を見てみることにした。英国の冬と違って、信州の冬は凍り付くほどの寒さのため、特別な処置なしには、冬場の発酵はほとんど期待できない。春になって気温が上がり始め、微生物の活動も活発になってきた頃合いを見計らって、放射温度計で堆肥の中の温度を測定してみた。

まずは堆肥表面を測定してみると33度C。気温は20度弱。次に、表面の藁や落葉を少しだけ掘り起こしてみると、いい感じで分解が進んでいるのがわかる。白い菌類の発生も見える。測定してみると44度!手を入れてみると、暖かくて気持ちいい。どうやら、発酵が始まったようだ。農業は科学だと思った瞬間。うれしい限り。