2015年2月28日土曜日

練馬の線量

練馬区の放射線量は、「原発を考える会@練馬」というグループによって調査されている。その結果は地図にまとめられて公表されている

測定が実施されたのは2011-2012にかけて、つまり事故直後の状況の記録だ。この地図によると、石神井公園の周辺の小学校では0.4から0.6 μSv/hという、かなり高い線量が測定されていた。

あれから4年経っても、土壌汚染が3000 Bq/kg近くも残っているのは、不思議ではないことがわかった。

2015年2月27日金曜日

忙しかった:練馬の放射能汚染

この冬は、とにかく忙しかった。いろんなニュースがあったけれど整理したり分析する時間がなかった。また少しずつ始めようと思う。

さて、今年2015年の「仕事始め」は、久しぶりの放射能測定から行きたいと思う。土壌サンプル自体は昨年の夏に採取したものだが、測定は今月の頭に行った。「もの」は練馬区石神井公園の近くの粘土質の黒土だ。

2011年3月の初めに起きた福島原発の事故から4年....セシウム134(Cs-134)の半減期2年を「2度」迎えたことになる。これは、事故当初に比べ、Cs-134の量が(1/2)2=1/4、つまり25%に減少したことを意味している。ガンマ線スペクトルで見れば、Cs-134のピークは減衰してしまってもう見えないのではないか、という予想する人は多いだろう。実は私もその一人だったのだが、2.5時間測定の後に目にしたスペクトルをみて度肝を抜かれてしまった。
石神井(練馬区):2776 Bq/kg [Feb. 2015]
確かに、605keVにあるはずのCs-134のピークは消えつつある。しかし、まだ見える!796keVにある2本目のCs-134のピークに関しては「くっきり」残っている。そして、Cs-137のピークは662keVの位置に高くそびえ立っている。796keVのCs-134ピークが見える限り、福島原発事故による放射能汚染の調査は続行できる。

事故から4年経っても、まだ調査ができるということは、やっぱり東京の汚染はそれなりにすごかったんだなあ、と改めて思い知らされた。