2010年1月2日土曜日

正月、スキー場にて

雪の少ないスキー場に行ってみた。山道にはほとんど積雪はなかったが、日陰は凍っていた。せっかくの新車もスリップしたら、一瞬でお陀仏。かなり緊張したが、なんとか山腹の駐車場まで来ることができた。

前日から雪は断続的に降っているが、降っては日が照って溶けてしまい、なかなか積もらない。このスキー場も例外ではないようで、人工雪を作っては見たが途中であきらめたようだ。客は無く、リフトは停止していた。スピーカーから大音量で古いポップスが流れていた。この状況で、強引に営業してる気配...さらに驚いた事に、アナウンスで「迷子のお子さんのお知らせ」が流れる。こんなガラガラのスキー場でどうやったら迷子になれるんだ?と思ったが、多分北斜面のゲレンデには雪も客も一杯あるのかもしれないな、と想像してはみたが、周りの山の様子を見ると、それはちょっと苦しい想像であった。



「新雪」とはいえ人間には案外結構きつい傾斜で、滑ってぶざまに尻餅をついたりしているところを、一緒に連れてきた犬は、何の苦もなく、喜びカケズリまわっていた。「4WD」はさすがに雪道に強いね、などと感心しても、さすがに真似する訳にもいかず、四苦八苦しながら先に進む。



このスキー場のある山は安山岩が母岩のようで、風化した安山岩の露頭が顔を覗かせていた。この近くには鉄平石が産出するところもある。こちらは、板状節理した安山岩で、高級な庭石(敷石など)となる。この露頭も節理構造は見えたが、残念ながら庭石にするほどのきれいなものではなかった。いずれにせよ、この辺りは溶岩が冷えて固まってできた地域ということである。



山を下り、里へ下りた。実は、この麓の村はこの犬の里である。かつての主に正月の挨拶にいったら、見事なくらい、きれいさっぱり、我々のことを忘れていた。脱力す。そこから望んだ浅間山はきれいだった。いつものごとく煙を出す白い浅間は、やっぱり冬本番の象徴なり。

0 件のコメント: