2012年9月16日日曜日

琵琶湖、比良山地、そして断層

彦根城から琵琶湖を臨むと、湖の向こうに険しい山なみが見える。比良山地だ。
琵琶湖と比良山地
鯖街道はあの山の向こうの谷沿いを走っている。このような急峻な山地帯が、なぜ日本最大の湖に面しているのか不思議に思ったので、少し調べてみる事にした。

答えは断層だった。この辺りは、大きな地震が何度も起きていて、その度に巨大な断層が生じる。ズレ落ちた斜面は急峻な山肌となる。これが繰り返される度に、皺のように断層が重なり合い、急峻な山間地へと変貌していったようだ。断層と断層の間が比較的開いている場所はお盆のように平らな地形となって浅く水を溜める。それが琵琶湖に相当する。したがって、新しい断層が出来る度にお盆の形が変わり、湖の位置は変遷する。琵琶湖も動き回って現在の位置にやってきたそう。琵琶湖周辺の盆地や、湖沼地帯は古い時代の琵琶湖の跡だという。京都大学の地理同好会のホームページが大変参考になる。

比良山地の南には比叡山がある。京都盆地は琵琶湖のすぐ後方にあるのに、高い山地で隔たれている。以前から不思議に思っていたが、京都盆地はどのように形成されたのかも調べてみた。すると、京都も断層によって作られた盆地らしい。たまたま、盆地の南側に「お盆の縁」が無かったから鴨川や桂川となって水が流れ出てしまい、湖にならなかっただけだろう。琵琶湖と同じようにしてできたわけだから、京都湖という大きな湖ができたとしても不思議ではなかっただろう。



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