2020年10月18日日曜日

ISSの追跡

未来少年コナンに登場した、太陽エネルギーを地上へ送信する人工衛星のシーンは、子供心に強い感銘を感じた。 しかし、まさかいずれ、ああいう人工衛星のトラッキングシステムを自分自身でモニターできる日がくるとは思わなかった。

その一つが、国際宇宙ステーション(ISS)のトラッキングシステムのサービスである。これはNASAが提供しているものである。

spotthestation.nasa.gov

これはPCのスクリーン中でISSの位置を確認するのみならず、自分の住む地方で、実際に自分の目でISSを確認したいときにも、利用できるシステムである。例えば、東京でISSを実際に観測したい場合は、単に"Tokyo"と検索ウィンドウに打ち込みたいところだが、世界には意外にもたくさんの"Tokyo"があることを知ることになるだろう...(実際には、検索システムが弱くて、スペルが似た街も選ばれてしまうらしいようである。Mumbai, Indiaなども、なぜか選択肢に引っかかってくる....)。時間を節約したいなら、"Tokyo, JPN"と打ち込むのがいいだろう。

ほぼ、毎日観測できるが、早朝だったり、深夜だったりするので、自分の好きな時間帯に合うものを見つけよう。たとえば、私は春先の夕方6時頃に観測を試みて成功した!角度は25度くらいあると、神社の高い木の上辺りに見える。60度などはかなり高い場所に見えるだろう。また、観測継続時間も確認しておこう。長いものだと、6分近く観測できる。これは、太陽光を反射して光るISSならではの事情である。地球の裏側に回ってしまい、太陽の光が届かなくなると、ISSは夜空から消えてしまう。自分のいる場所がちょうど良い場所だと、ISSの反射光が長い間続くのだ。

方角を定め、時計を眺めながら、「10秒前....5,4,3,2,1...来た!」などと、コナンのあのシーンのような感動をISSを使って体験することができる。予想以上に明るく、速く移動するので、写真を撮るときは事前に周到な準備をしておくとよいだろう。


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