2010年7月8日木曜日

梅雨の最中の霧ヶ峰

霧ヶ峰へいってみた。

昨年は梅雨の直前のよく晴れた日に行ったのであった。今年は、少し行くのが遅れてしまい、梅雨の最中となってしまった。「今年のレンゲツツジはもう終わり」と聞き、慌てていくことにしたのだが、そこはやはり梅雨の最中である。いっても、土砂降りでは、花を楽しむどころではなかろう。そこで、長門牧場で昼飯を食べるだけでもよいではないか、と自分に言い聞かせ、久しぶりに高原に登ってみることにした。

登ってみると、ちょうど長門牧場の標高のところに雲がやってきていた。ついたときは、少し晴れていたのだが、やがて霧がさーっと立ちこめて、あっと言う間に本降りになってしまった。軒先のテラスで食べていた客は、皆レストランの中に退散した。私は犬連れなので、雨飛沫のかかる丸太のテーブルに独り残ることにした。

ここはピザがうまいのである。レストランの中心には、ピザの釜があり、そこで焼いたばかりのものを供してくれる。薄めのクラストはイタリア風である。マルガリータと、ソーセージオリーブがいつもの注文なのだが、この日はソーセージではなく、なぜかジャコオリーブであった。が、これもおいしかった。本来ここは牧場なので,ピザの材料のチーズ、ソーセージなどは牧場で生産した地産品を用いており、それもおいしさの理由なのだと思う。「なぜかジャコ」というのは、そういう意味である。

食事が終わっても,霧が晴れない。大雨の中、白樺湖まで登ってみる事にした。すると、驚いた事に、車山の東斜面は晴れているではないか!おまけに、眼下の茅野市街には陽射しが差し込んでいる様子まで見える。八ヶ岳も見えた。驚きの、山の天気である。ところが、車山を回り込んでみると、再び大雨となる。レンゲツツジは無理かと思われた。さすがにここは「霧ヶ峰」である。


しばらく、駐車場で待つ事15分ほど。うれしいことに、霧が流れ始める。雨は激しくなったり、小やみになったり、揺れ動いたものの、最後はついに晴れ間が広がった。



散策路を駆け下り、車山湿原に降りた。レンゲツツジの最後の盛り上がりになんとか間に合った。














季節は、ニッコウキスゲへと移ろいつつある。梅雨明け直後はきっと黄色い絨毯であろう。

1 件のコメント:

kuzzila さんのコメント...

「黄色の絨毯になる」と書いたのだが、今年は(「も」と言った方が良いかも)異常気象のせいなのか、それともシカの食害のせいなのか、かなりニッコウキスゲの数が少なかったようだ。結局、黄色の絨毯はお目見えしなかった、と聞く。