2014年2月24日月曜日

上田市のセシウム汚染

先日の上田と東御のデータを更に詳しく解析するために、再度測定を行った。今回は測定時間を60分に延長し、検出限界を一桁とした。

上田市の方から見ていこう。20分の測定では65.03 Bq/kg(検出限界14.07 Bq/kg)という結果だったが、60分にすると48.80 Bq/kg(検出限界8.305 Bq/kg)と低下した。しかし、20分の測定では見えなかったセシウムピークが、60分測定では形を成して来ているのがわかった。下の図が60分で測定した時のガンマ線スペクトル。

Cs-137のピークが出るはずの位置にガウシアン(青点線)を
置いてみた。
セシウム137の660keVピークがでるはずの場所に、LB2045のFWHMに相当するσ=25keVのガウシアンを描き込んでみると自然な感じに見える。つまり、Cs-137の660keVガンマ線が検出されている可能性が高いということだ。また、Cs-134の2つのガンマ線があるはずの場所(606keVと796keV)にも、ガウシアンらしきピーク構造が確認できる(追記:でも左側の606keVのピークがちょっと高すぎる感じがあるので、Bi-214などの天然核種のスペクトルもかなり混ざっている可能性は高い。また右側の796keVのピークもガウシアンの形がまだそれほど綺麗ではないと思う。もう少し測定時間を長く取らないと、汚染レベルに関しては誤差が大きいままだと思う。継続調査が必要なのは間違いない)。20分の測定では見極めが難しかったピーク構造が、60分の測定では統計量が十分になって見極めやすくなったということだ。

50 Bq/kg程度のセシウム汚染を見つけるには60分程度の測定が必要になることが今回の測定でわかった。そして、上田はその典型例であるらしいこともわかった。つまり、上田にもわずかながら放射性プルームはやって来たのである(追記:今は「やって来た可能性が高い」程度の表現に落とすべきだと思っている)。しかし、その程度は、小諸の高峰高原や長野の善光寺周辺と比べると一桁小さいから、上田にはプルームの本体(濃い部分)は到達しなかったのではないか?(まだ断定するには測定地点が少なすぎるが。)

次に東御の再分析を見て見よう。

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