2013年5月2日木曜日

軽井沢の春

軽井沢だけ曇っている。小諸も御代田も佐久も暑いくらいに晴れているのに...でも、軽井沢の桜はいまちょうど良い。ソメイヨシノとかじゃなくて、山桜の方だが。
軽井沢の山桜。控えめなのがいい。
昨年、土壌の放射能調査をやった場所で、線量を再測した。地表面で0.2μSv/hだった尾根部分の線量は0.14μSv/hにまで落ちた。田崎さんの公式によれば、セシウム134の半減期である2年が過ぎる頃になると、事故直後に比べて線量は62%程度に減少するはず。(前回の測定は事故直後ではないので、この値よりは減少率は弱い。)今回の測定結果は70%の減少を示しているから、ほぼ理論通りだ。つまり、セシウム134のβ崩壊により、線量は理論通りに減ってきているということだ。

また、5174Bq/kgの放射能を示した土壌採集地点は0.22-0.25μSv/hという結果になった。この場所は0.35μSv/hを示していたから、63%程度の減少となった。しかし、前回は狭い地点だけが高い線量を示していたのに対し、今回は広い場所に渡って0.2μSv/h以上の値が記録された。風雨による拡散の効果だろうか?

この場所は標高1000mよりも高い場所にある。街中を車で走りながらDoseRAE2で測定すると、0.06μSv/hなど結構低い値が出ていたので、もしかすると標高の低い場所では線量がもっと弱いのではないかと思い、山を下りて測定してみた。

まずは、川の畔で測ると、地表面の値で0.14μSv/hとなった。次に、向いの山の中腹まで登り、その斜面で測った。ここは0.09μSv/hだった。この斜面は、よく考えると西向きの斜面だ。そして、地表面の線量や土壌の放射能が高く出たのは東斜面だ。プルームは群馬の方から、峠を越えてやってきたから、軽井沢の山の標高1000m程度の場所の東側斜面がもっとも汚染されている、という推測はもっともらしく聞こえる。この仮説を確かめるべく、今年は軽井沢の調査を少し詳しくやってみようと思った。

ちなみに、最初のポイントにはミツバツツジが、そして2つ目のポイントにはタチツボスミレが、きれいに咲いていた。軽井沢はもともときれいな場所なのだ!この地を汚染した連中だって、ここに別荘持ってるはずなのに...
左:川沿いに咲いていたミツバツツジ。今、軽井沢で一番きれいな花。
右:タチツボスミレ。本来は春の初めの草花。
それにしても、今日の軽井沢は寒い。日中でも、DoseRAE2の温度計を見ると、9度だった。


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