2014年3月6日木曜日

名古屋城址公園の再測定

名古屋の土壌測定は2012年2月にベクミルで行い、モニター画面の分析により、いろいろと議論した。とにかく微妙なスペクトルの構造を、解像度の低いモニター画面だけで分析したので、結果は二転三転した。最後は汚染はないんじゃないか?という結果に傾いたが自信をもって結論を出すことはできなかった。

今は数値データによる解析が可能となったので、再度測定(しかも180分の長時間測定)を行い、名古屋の汚染の有無について自信をもった結論を出したいと思う。その結果は次のようになった。

カリウム40のピークがひときわ目立つ。その次に気がつくのがCs-134(606keV)らしきピークだが、よくみるとペアであるはずのCs-134(796keV)のピークがない。しかも、Cs-137(660keV)のピークは全く見えない!つまり、このCs-134(606keV)らしきピークは、天然核種のBi-214(609keV)などの寄与であり、セシウムとは無関係だということだ。

つまり、名古屋で採取したこの土にはセシウム汚染はないと考えてよいのだと思う。今回は自信をもって結論できる。もちろん、名古屋城址公園だけいち早く除染している可能性だってあるから、名古屋全域がセシウムフリーとはいいきれない。しかし、「どうもそっちの方向に限りなく近いんじゃないか」と思いたいという気持ちは正直強い。確認するには、名古屋市内の複数の場所でサンプリングをする必要がある。が、しばらく名古屋には行く用事がないので、それまで結論はお預けだ。

ちなみに、放射能は62.85 Bq/kgと算出されたが、これは天然核種の寄与を誤って計算にいれているので、実質は0Bq/kgと考えてよいだろう。しかも、名古屋城址公園のこの場所の土壌はチェルノブイリや核実験の痕跡すら残していない。果たして、名古屋全域でこのような土壌スペクトルが出てくるのだろうか?そうだとしたら、すばらしいことだと思う。

名古屋は、福井原発群、そして浜岡原発の影響を受ける可能性がある。せっかく福島原発事故を切り抜けたのなら、近隣の原発が再稼働しないように頑張るべきじゃないだろうか?避難訓練するより、原発廃止の方が安上がりだし、「絶対安全」だ!中部電力は原発なしでこれまでやってこれたんだから、浜岡にあんな馬鹿みたい大きな防波堤なんか作る必要はないと思う。

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