口径8センチの屈折望遠鏡、Vixen POLTA AII A80Mfを信州の空に向ける夜がやってきた。本日晴天なり。澄み渡る夜空に満点の星空が輝きにけり。早速、流れ星が一つ目の前で流れた。はやる気持ちを押さえつつ、最初のターゲットに望遠鏡を向ける。今夜のガリレオ衛星は4つ全て見えた(..o.. =2O2)。そのうち、右側の一つは木星の縁ぎりぎりの所にあった。また、天王星が同じ視野に収まって見えた。口径が10センチを超えた望遠鏡になると、青い円として見えるらしいが、自分の望遠鏡だと「点」に過ぎず、はっきりとはそれが天王星だとは断定できないが、位置からそう判断した。天王星と木星の接近は来年1月6日頃が再近接となるらしい。
次にアンドロメダ星雲。ペガサスは西の空に随分傾いて、望遠鏡で観測しやすい位置にある。前回、双眼鏡で観測したときとほぼ同じ角度。東京であれほど苦労した位置探しが苦もなくできる。ファインダーの中心に合わせてから、接眼レンズで覗くと「おー」であった。とはいえ、双眼鏡で初めて見たときと同じような感じの、淡い「光の雲」であった。もちろん、大きくは見えるし、若干は明るめに見えるものの、くっきり銀河の形が見えたり、寄生する2つの楕円銀河を確認するまでには至らず。ここからは写真の導入が必要となるのであろう。
そして、オリオン座の大星雲。こちらのスポットはまったく問題無し。アンドロメダ星雲よりよく見えるし、ひとまわり大きい。「鳥の羽」の部分と「鳥の頭」の部分のクビレはよくわかる。しかし、色は「白黒」だった。よく写真でみるオリオン大星雲はピンク色をしているが、その色が無いのである。明瞭さもアンドロメダ星雲と同じ程度で、ぼわっと見えるにすぎない。どうも、赤系統の星雲の色は写真じゃないとうまく見えないようだ。ベテルギウスの近くにあるバラ星雲はその典型例らしい。(残念ながら、この日はうまくスポットできなかった。白黒の小さな淡い天体を見つけるのは結構大変。)とはいえ、トラペゾイドを包む星間ガスの広がりには感嘆した。
今回は練習のつもりで、いろいろな天体(昴とか)を次から次へと見ていったので、スケッチをしていない。次はスケッチして記録を残したいと思う。そして、できれば写真撮影をしてみたいと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿