バラ星雲(NGC2244, 約5000光年)は冬の大三角の中にある。赤く光るその花びらは、おそらく水素原子のガス雲だろう。この赤色がCCDの熱電流ノイズと同じ色なので、なかなか綺麗に写ってくれず、撮影がとても難しい。赤外線を強め感光するようにCCDを改造したり、水素の輝線波長に合わせたフィルターを取り付ければ綺麗に写るそうだが、今はその方法が使えないので、この程度にしか写らなかった。北アメリカ星雲や蝶々星雲以上に難しい。
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バラ星雲のはず...(iso12800, 30sec * 4 with gimp composite) |
とにかく、今回は寒くて寒くて、撮影中に機材が真っ白に凍ってしまった。できれば、感度を落とし、極軸をもっと丁寧にあわせてシャッタースピードを長めにし、あとは何枚も平均加算してノイズを落とせば、バラの模様をもう少しコントラストで強調できるような気がする。ノイズを落としたあとに、単純加算して強調する手もある。少なくとも、12枚くらいは使わないとだめだろう。
ちなみに、カメラのファインダーには散光星団として写り、見つけやすかった。
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