そこで、Dynabookに入れたFedora 12にもGoogle Earth 5.2をインストールしてみようと思い立った。しかし、これが案外大変な作業であった。
まず、google earthのホームページに行き、GoogleEarthLinux.binという実行ファイルをダウンロードする。これはシェルスクリプトに見えるが、バイナリデータがくっついているので、変則的な実行ファイルだ。その機能を完全に解析することはちょっと難しいと思う。さらに、インストールメモとか添付されてこないので、手探りでインストールするしかない。まずは、このbinファイルを実行してみた。すると、「共有ライブラリがいくつかないから、もうだめだ」というメッセージを出して実行ファイルは止まってしまった。無い、と言われたライブラリはちゃんとインストールしてある。なにかおかしい。
調べてみると、Google Earthは32ビットプログラムなんだそうである。私のFedora12はx86_64だから、動かないはずだ。そこで、次のようにして必要な32ビットの共有ライブラリを付け足す。
yum install gtk2.i686 gtk2-engines.i686 libxml2.i686 libSM.i686 mesa-libGL.i686 PackageKit-gtk-module.i686 libcanberra-gtk2.i686i686という拡張子を付けるのがポイント。さらに、念のためgoogle関係のファイルをインストールしておく。
yum install google*ここまでやると、GoogleEarthLinux.binというインストールプログラムがちゃんと働いてくれて、インストールは完成する。googleearthとタイプすると、Google Earth 5.2が起動する。
....が、文字化けしている。メニュー等の文字化けはqtconfig-qt4というコマンドを実行し、フォントを大きめ(16、18あたり)にすると、一応は日本語が出る。しかし、肝心の地図中の地名などが現れないので、このままでは使い道がない。英語ではちゃんと地名・星座名が出るので、~/.config/Google/GoogleEarthPlus.confというファイルにlocale=en_USという一文を付け足す。これで、一応最低限の機能でGoogle Earthが動いてくれる。
ただ、Wikipediaなどの情報を印字する窓でちゃんとした表示がでないという問題が残る。これを解決した人はいるだろうが、とりあえずはここで止めておく。
星座の位置図が特に素晴らしい。拡大していくと、どんどん星が現れる。目に見えなかった星雲が現れる。アンドロメダを探してみてみた。ちゃんとあるし、その姿も美しい。とりあえず来週の講義は、これを使っていろいろやってみよう。
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