2011年7月3日日曜日

学会キャンペーン終了

この夏の研究発表の「キャンペーン」が終了した。昨日の発表は20分の持ち時間のところ、10分でしゃべりきってしまったが、大御所の先生からは「あれでよかったよ」とお褒めの言葉をいただいた。いつもは強い攻撃をしかけてくる先生だけに、ちょっと意外な感じはしたが、悪い気はしなかった。

会議後、中国系とインド、双方の実験家から共同研究を持ちかけられた。この間のヨーロッパの研究会ではカザフスタンから、次の研究会への招待があった。ちょっと二の足を踏んでしまう国々からのお誘いとはいえ、むげに断れない。一方、イギリスではマンチェスターで大きな国際会議があるとの情報を、かつての同僚からもらった。こっちは、海外渡航申請の締め切りが間に合わないかも。彼によると、英国の友人たちの中には、福島原発の報道番組でBBCのテレビやラジオに解説として連日当番した人がいたという。

国際会議のあと、車で、英国からきた、このかつての同僚と、それからインド人を乗せて、都心まで簡単な観光をしに向かった。皇居の北の丸公園では加山雄三ショーがやっていて、武道館でどうしてこういうことになっているのか、説明するのに苦慮した。また、靖国神社では、巨大な鳥居の意味の説明やら、大村益次郎が何をした人間なのか、説明に困ってしまった。

東京理科大と東大の違いの説明にも困った。というのは、靖国の裏にある理科大には"Tokyo University of Science”と大きく看板があるからだ。はっきりいって誤訳だろう。理科大に文学部や医学部はないはずだから、Universityと名乗ると外国人に対し誤解を生んでしまう。せいぜい、Tokyo School of ScienceとかTokyo Science Collegeとかにとどめておくべきだろう。ちなみに、ロンドンにある有名な経済大学に、London School of Economy(LSE)というのがある。Universityを使わなくても、外国人受けが悪くなることはないはず。むしろ、Universityという割には、これじゃ理科の専門校じゃないか?と文句をいわれてしまうだろう。

ちなみに、靖国神社のお祭りは7/16から3日間だそう。準備が少しずつ始まっていた。一昨年いったときは、ものすごい人と蒸し暑かったのを覚えている。日本帰国後直後で、日本っていいな、と感じた。今年は、日本の信頼や安心感が壊れてしまった年なので、どう感じるかは、自分でも興味深い。

お祭りはこの日は無いと知って、外国の友人たちは当然ながら残念がっていた。"Next time."

さて、これで論文執筆へ、軌道を戻すことができる。

1 件のコメント:

kuzzila さんのコメント...

これに関しては、近大は何も悪いことしてませんね。むしろ被害者かも。