2011年7月25日月曜日

軽井沢の放射能汚染:セシウム汚染測定の旅(ショーの教会)

碓氷峠より、細く曲がりくねった旧中山道を車で下り、小さな川に架かる橋を渡る。ショーの教会に到着する。森の中にあるこの教会は、日陰で湿気の高い、まさに「軽井沢」の典型的な場所にある。

ショーの像の右下にある、白い袋がガイガーカウンタ。
カナダに移民したスコットランド人の家系に生まれたアレクサンダー•ショーは、英国国教会の布教活動のために明治の日本にやってきたという。軽井沢の気候や自然の雰囲気は確かに英国に似ているから、彼がたまたま通りかかった軽井沢を気に入ったのはよくわかる。うだるような東京の暑さを逃れて、信州の軽井沢で夏を過ごすようになったのだろう。中山道の宿場としてではなく、避暑地としての軽井沢を再開発したのが、このカナダ人の宣教師だったとは知らなかった。後に、ジョン•レノンも夏の軽井沢の常連となるのも、彼が北イングランド(リバプール)出身だからだろう。

さて、今回の目的は観光ではなく、測定なので、さっそくガイガーカウンターを取り出す。測定地点をいろいろ物色し、ショーの銅像の脇の苔の上に決める。30秒間隔で10分間の測定を行い、その平均値を出す。補正を加えた値は、0.14μSv/hとなった。結構高いが、碓氷峠の6割近くまで落ちている。ちなみに、峠の手前の横川SAでは、補正値が0.20μSv/hとかなり高い。風上と風下の違いはこれだけの差になって出てくるということか?

この日最後の測定地点として、軽井沢町が測定場所に選んでいる軽井沢病院へと向かう

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