公開された福島第一原発に、報道関係者が立ち入り、取材を行った。東京新聞の記事には、「3号機の前で線量計が最高値を示した。1mSv/hだった。」とあった。よく考えれば、3号機はMOX燃料を燃やしていたプルサーマルの原子炉。小出さんの本を読んで気がついた。つまり、プルトニウムを「無理矢理」燃やしていた原子炉だ。
もんじゅの大失敗で、崩壊した核燃料サイクル計画。普通は廃棄物扱いのプルトニウムを溜め込んで、それを燃料とする「夢の」原子力発電システムだが、高速増殖炉が一基もないんじゃ、大量に溜まるだけ。プルトニウム239は核兵器に転用可能(長崎の原爆がプルトニウム型)なので、目的なしの溜め込みは国際法で違反。しかたなく、「プルサーマル」という自転車操業を行うことにしたが、これをやると手に負えない量とレベルの核廃棄物が逆に出てしまう可能性が指摘されている。いづれにせよ、事故が起きたとき、プルトニウムが飛び散ることは明白なので、もうプルトニウムの溜め込みはやめた方がいいだろう。もうすでにある分だけでも、原爆100個以上作れるほど溜まっているそうで、気が遠くなりそうだから。
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