2011年11月5日土曜日

高木学校

志の高い科学者がいたことを知った。高木仁三郎氏のことだ。NHKの首都圏版のスペシャル番組で紹介されていたのを、偶然見た。2000年にこの世を去った高木氏の、正確で的確な予言に驚いたし、その志の高さに感動した。素晴らしい人がいたと思った。彼の遺志を継いで活動している高木学校の人々を応援したいと思う。

番組で紹介していたのは、日本の活動ばかりではなく、フランスの市民活動も紹介されていた。結局、フランス政府もチェルノブイリ事故の時、原発事故を矮小化しようとして、国民の信用を失ったのだという。「大丈夫、安心、ただちに健康には問題無し」といったフレーズを繰り返した挙げ句が、政府の御用学者への信頼失墜だったというから、どこかの国とまったく同じだ。そこで、政府の研究費に頼らずに研究活動できる学者を、市民たちが資金的にサポートする動きが始まったのだと言う。

解説には内橋克人氏。日本の社会は、原発事故と政府役人そして御用学者の嘘によって、今次のレベルへと生まれかわろうとしていると結論していた。彼の予言は当たるのはよく知っている。(小泉政権下で、竹中平蔵が旧式の自由競争を導入したとき、町の商店街が破壊され、人々の心や文化は荒廃し、格差が広がって生活弱者の生活は劣化する、と予言したのは彼だった。)

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