長野県の放射能汚染マップが文科省より公開されたが、その測定法から鑑みて(つまり、航空機を飛ばしならが空中から測るわけで)、詳細な分布図はやはり足で稼いでつくるべき。朗報なのは、JB4020やRD1503も、RAMI(逐次積算平均法)を用いれば、文科省の測定と首尾一貫した結果が出せることがわかったこと。つまり、「安価な」ガイガーカウンタでも、よい精度で測れるということだ。
今回の測定は、追分から石尊山に向けて、標高を上げていったらどうなるか、という疑問を解決するために行った。軽井沢の汚染が長野県で最悪なことはもう確実だが、その周辺の御代田、小諸、上田、佐久の中心部は、驚く程汚染が軽微だ(注意:佐久の群馬県境周辺は除く)。どこに汚染の境界があるのか知りたいと前から思って来た。それは、御代田のどこかにあるはずだが、それが石尊山から追分にかけてなのか、それとも小浅間、峰の茶屋から追分にかけてなのか、今ひとつハッキリしない。文科省の汚染地図では、小浅間の方に境界があるように見える。「境界」は小浅間から離山に向けて下っていて、さらに追分まで18号沿いに広がっているに見える。一方、追分の上、つまり浅間に向けての法学は汚染が弱い様に見えるが、今回はその確認が目的。これが正しければ、石尊山は汚染されていないだろう。
石尊山は低山とはいえ浅間山の中腹にある山だ。標高1700m弱で、往復4時間の結構な登山となる。しかし、朝寝坊してしまったため、追分の上にある登山道に辿り着いたのはすでに昼過ぎ。頂上まで行って帰ってくるころには真っ暗になってしまう...ということで、今回は残念ながら途中まで。(一回の測定に10分かかるので、6回やったら測定だけで一時間過ぎてしまう...)途中走ったりもしたが、血の池どころか、血の滝にも辿り着けなかった。天気も怪しくなってきたので、6キロの行程の半分を行った所で引き返した。1200m地点に相当する場所だが、実はここまでは勾配が緩やかなのだ。本当の登山はここから、と思ったら気後れしてしまったのは事実。とはいえ、麓の状態を細かく調べることができたので、次回の測定では気分良く頂上まで一気に登れるはずだ。
今回は五カ所で測ったが、窪地や尾根の比較をしたり、同じ場所での測定があるので、地図で新たに図示したのは3カ所。登山道入り口で0.15μSv/h(以下生データ)、最初の林道との交差点では本日の最高値0.17μSv/hを記録(約1100m地点)。ここは松林を伐採した場所だった。驚いたことに、二本目の林道と交差する1200m地点(本日の最高地点)で測定すると0.10μSv/hに低下した。窪地と尾根の両方で測定したがほぼ同じだった。(窪地は0.11、尾根は0.10)。
今回の結果は、一応は文科省の汚染地図に似ていると思う。しかし、1100m地点で汚染がもっともひどかったことから、汚染分布はもう少し複雑なのかもしれない。しかし、追分の0.27μSv/hのようなひどい汚染はなかったので、今日歩いた登山道は「境界の外」にある可能性が高い。あるいは、「刷毛で描いた太めの境界上」だったのかもしれない。
この調子だと石尊山の頂上は汚染が無い/軽微だと思われる。が、とにかく次回は登りきって測定したいものだ(が、冬近し...雪の中の測定は避けたい)。
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