2011年5月11日水曜日

桜井均氏の主張

朝日新聞で桜井均氏の文章を読んだ。NHKの元プロデューサーだという。色々な大学で客員教授をやったりもしているらしい。こういう人がどんどん意見をいって、若い人たちに言葉を届けてほしい。

日本のメディアが一斉に「がんばれ日本/東北」を掲げるとうさん臭く感じる、という意見には考えさせられた。「助けて」と、すがる人々を、「お前が頑張れ」と突き放しているように見える、という。はっとした。

原発で現在格闘している人々を英雄扱いするのも、恣意的なプロパガンダの気配を感じる。よくよく調べると、ただ単に東電に騙されて福島につれてこられてしまった日雇い労働者たちも結構いるらしいから驚いた。

NHKの報道には「時の権威者」がいつも呼ばれて、「地動説なんて間違ってますよ。天動説でいいんです」みたいな解説を、うんざりするほど繰り返すだけのことが多い。が、ときどきいいのもある。例えば、NHKに内橋克人氏がよく登場するのは、桜井氏のような人がNHKにも少しはいる(いた)からなんだろう。

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