2011年5月14日土曜日

水位計の場所

東電の「プラントパラメータ」には、AとBと二つの値が書いてあるものがある。水位もその一つ。たとえば、今現在のデータによると、領域Aはダウンスケールで、領域Bは-1700mmだという。これはどういう意味なのか?今問題になってる「空焚き」はAがダウンスケールだ、ということだから、実際にはAだけ追っていけばよい、ということになるのだろう。じゃあ、Bの値はなんだろう?

東電の水位測定の説明を、写真に取った図がこれ。H0とH1の二つの値が「水位」だという。H0は原子炉内の水位を測ったものだが、おそらく絶対値で出ないので、なにかと比較して絶対値を出している、という説明だとおもう。その比較するべきものがH1で、こちらは原子炉の外にあるから、実測できるわけで、それをH0を測ったものと同じ計器で見たときに、どんな数字を出すか調べれば、H0の数字の意味が修正、つまり較正できるということだろう。この較正をちゃんとやらないと、H0がトンデモナイ値になる。学生実験なら「不合格」ということになる。東電はこういう「不合格」を何度もしているから、注意しないといけない。

また、学生レポートで点数を落とす要因になるのが、「グラフの定義」「表中の数字の定義」をやり忘れることである。定義してないものは、いくら見せられても意味不明のままであるから、判断がつかない。領域A,領域Bがどこを意味するのか定義せぬまま、発表する東電の「レポート」はハッキリいって「不可」しか出せない。

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