惑星とは「惑う星」、つまり、そもそもは星座(恒星)の間を縫って動き回る星という意味だから、その位置変化はやっぱり調べてみたい。そこで、keynoteをつかって、今まで撮りためた写真を重ね合わせ、その位置がどのように変わってきたか調べてみた。今のところ、うまく線形近似できそうなほど直線的な動きを見せていて、逆行や回転など「派手な」運動の気配は見えない。ポリマ(乙女座のγ星)目掛けて次第に接近しているように見えるが、これも6月10日を境に、次第に離れ始めていくらしい。逆行観測のチャンスはそれより後のことになろう。
位置を調べるだけではなく、せっかく作ったkeynoteのファイルに、色々な観測結果をまとめてみた。
2011年、春の土星観測 |
上の図における右下と左上の囲みに、異なる撮影方法による、同じ日の土星の拡大写真をおいてみた。右下のものは、望遠レンズでISO800で30秒露出(CD-1使用)したもの。月齢10日の月が明るくて背景が灰色になってしまったが、左にタイタン、右に(微かながら)レアと、数ある土星の衛星のうち代表的なものが2つ写っている。
一方、Vixenの屈折望遠鏡A80Mfをつかって、コリメート撮影したのが左上の囲み。輪の存在や、土星の色合いなどがわかる。ISO1600で1/40秒露出というやりかたなので、この場合には衛星は写らない。
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