2011年5月21日土曜日

フォッサマグナの海の研究

前回下見をした場所で化石採集を試みた。山桜は散ってしまったが、山吹が満開だった。

今回も下見ではあるが、化石の確認はしてみようと思い、薮を掻き分け沢に降り立ってみた。なかなか綺麗な渓流が流れていた。



川底は黒色できめの細かい砂岩となっているが、その上の崖は緑色っぽい色をした粗い砂浜系の砂岩となっていた。この緑色の砂岩に化石があった。今回見つけたのはホタテらしきものと、普通の二枚貝(おそらくハマグリの仲間。Callista hanzawai?) ホタテということは、やはりここは海だったと思われる。フォッサマグナの海だったんだろうか?(フォッサマグナの海は約1600万年前から1500万年前頃。)
ホタテだと思う。(Chlamys nisataiensis=ニサタイニシキ?)
調べてみると、この辺りの地層はおよそ2000万年前の第三紀(中新生=Miocene)に属するものらしい。Mioceneということは、英国のBrakleshamやHighcliff(これらの地域はEocene=始新生、約5000万年前)よりも新しい地層だということだ。とはいえ、千葉の沼珊瑚は第四紀(約200万年前)だから、それよりはずっと古い。なにより、フォッサマグナの海が広がっていた年代と一致している。


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