毎日新聞の記事に、「次世代スーパーコンピューター「京」を構成する8台のパソコン」という写真説明があった。大笑いしてしまった。「パソコン」じゃありません。スーパーコンピュータです...
つい最近まで中国の「天河」が世界一だったが、これはアメリカのCPUをたくさん繋いだだけのもので、「お金持ち」なら、まあ誰でもできること。日本の「京」は、基本的に独力で開発したマシンで勝負して、一位となったのが大きい。もちろん、ソフトウェアの部分など、アメリカに助けてもらったところはたくさんあるとは思うが。とにかく、いいニュースだと思う。次は、このマシンを使って、地震予測や津波予測など、素晴らしい計算をどんどんやってもらいたい。
ちなみに、毎日新聞が間違えた「パソコン」は、「ノード」と呼ばれるもので、もちろんノード一台でも、かつてのスーパーコンピュータ並みの性能をもっている。近年は、スーパーコンピュータを数千台繋いだグリッド(あるいは並列)マシンにするのが主流。その全てを展示ルームに持ってくることは不可能だから、8台のノードだけ選んで持って来た、というだけの話。
(追記:毎日新聞は冒頭の記事を削除した模様で、リンク切れしてます。政府の委員会でも、京のことをパソコンと読んだ政治家がいたそう。再度笑わせてもらいました。)
1 件のコメント:
マシン冷却用のエアコンの電気代だけで毎年数億円かかるそうです。ガリガリ遅いマシンにやらせて辛抱するか、研究費(エアコン代)を調達するために必死に「営業」やるか、どちらか選べと言われたら、やっぱり前者です。申請書類を書くという作業は、精神がすり減りますね。
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