2011年6月7日火曜日

アークトゥルスの固有運動

東京の梅雨空でもなんとか見えるアークトゥルス(Arkturus)。調べてみると、全天で3番目に明るい恒星だった。一番はシリウス、2番は日本では冬に地平線ギリギリに見えるカノープス。そして、3番目がアークトゥルスだった。

2011年4月のArkturus.

距離は37光年と太陽に近く、したがって固有運動が大きいことでも有名らしい。調べてみると、年に2秒以上動く。この間苦労して分解した二重星ポリマは1.7秒だったから、2年も観測すれば容易に8センチ望遠鏡でも識別可能となろう。恒星の動きを観測できるのは素晴らしいことだ。

この星は東京でも見えるのだから観測しやすい。15年も連続観測すれば、移動距離は30秒に及ぶ。これは月の約1/150の大きさに相当する。(太陽や月は約30分の角度に相当。)

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