2011年6月1日水曜日

M97(フクロウ星雲)とM108の観測

今まで観測した「星雲」は、銀河と星団だった。星雲にはもう一つのタイプがある。それが、惑星状星雲と呼ばれる超新星爆発のガスの広がりだ。銀河や星団に比べると、小さいし、暗いので、小さな望遠鏡で観測するのはとても大変だ。

初めての惑星状星雲として、探しやすいM97を選んでみた。これは、北斗七星のβ星の近くにある。渦巻き銀河のM108が近くにあるので同時に観測できる。M97までの距離は7500光年。一方、M108までは2300万光年。実に300万倍も近くにあるというのに、ボンヤリ度はほぼ同じ。M97は一つの星に過ぎないが、M108は星が無数に集まった銀河なので、当然といえば当然なのだが、それにしてもどれだけM108が巨大か想像できる。(もしかして300万倍?)

まずは、一緒に写った写真から。
M97, M108, おおぐま座β(メラク)
薄緑の丸いのがM97。中心には白色矮星があるらしいが、この写真では確認できない。丸く見えるのは、超新星爆発による恒星ガス(主に水素?)の拡散だろう。「フクロウの眼」の形の構造があるはずだが、それはこの写真ではわからない。

M108は渦巻き銀河で、それを斜め横から見ている感じ。

両者とも、メラクを目印にして同時に撮影できるから、便利だしお得な感じがする。

次は、X4のiso12800で撮影したもの。露出時間は20秒。トリミングして拡大している。
なんか、ピンぼけな感じがする。確かに大きくは撮れたが、くっきりしてない。でも、よーくみると、縦に「フクロウの目玉」が並んでいるのがわかる!

最後に、iso12800で30秒露光したM108。鮮明度が足りないし、ノイズが多い。要改善。


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