2011年6月30日木曜日

松本で大きめの地震:牛伏寺断層

先ほど(8:20am)、松本(震源138.0E,36.2N)で大きめの地震があった。(追記:気象庁によるこの震源位置は、最近の詳しい分析により訂正されるべきだと聞いた。どうも、実際の震源域は、牛伏寺断層の西側のようだ。気象庁の発表地点は、牛伏寺断層の東にある。)震度5強。マグニチュードは5.5。ここは、牛伏寺(ごふくじ)断層の位置に一致している。(ここにより詳しいレポートあり。)下の写真を見ると、震源の左下にある山の東斜面が不自然に切り立っている感じがする。牛伏寺断層そのものかどうかはよくわからないが、何らかの断層地形だろう、と思われる。

今回の地震震源と牛伏寺周辺の松本地域。

実は今月の始めに、「今年3月11日の東北の大地震によって、牛伏寺断層は活動し始めるのではないか」という予想が、政府の研究機関によって報告されたばかりだった。

この断層は、もちろんフォッサマグナの西縁、すなわち糸静線に位置し、この断層による大地震は「1000年周期」で起きるとされていた。前回の地震は約1200年前の841年の地震だ。この間買ったばかりの地震の本にも、その様子が書いてあった。(この本、ちょっと今手元にないので、後で読み直してみる。)松本城の塀が崩れたとか、そういう話だったような記憶がボンヤリある。

さて、今回の松本地震は、その1000年周期のものなのか?それとも本震がまだ待ち構えているのか?要注意だ。この1000年周期というのは、東北の地震の周期と同じで、たぶん偶然ではないんだろうと思う。

現在は、東海や南海地震、さらにはこれらが同時に発生するという、東南海地震という巨大地震などに特に注目すべきだと思う。たしか、上の本にもいろいろその辺りの議論が書いてあった。それによると、東北の大地震(貞観地震など)の約20年後におきる確率が高いらしい。これが起きると、津波によって名古屋の南半分が水没し、大阪にも津波がやってくるという。

(追記:7月8日の信濃毎日新聞を参考に作成した、震源域の位置を下図に示す。牛伏寺断層の西側にあり、国道19号と長野自動車道に囲まれた南北に細長い領域だという。その方向はほぼ牛伏寺断層と平行。この地域では、気象庁の発表した「震度5強」よりも大きく揺れたそうだ。)

信毎の記事を参考に修正した、震源域の図

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