2011年9月12日月曜日

ベータ線を遮蔽する

同僚のアドバイスで、β線を遮蔽してから測定することにした。β線はニュートリノのせいでエネルギーが一定にならない上、ガイガーカウンターの多くはセシウム137のガンマ線を用いて単位変換を行っているので、ガイガーカウンタの測定値に「ぶれ」を持ち込む。KEKの議論でも、β線はなるべく遮蔽した方がよい、との結論だった。

β線の遮蔽は、アルミ板か、1センチ以上のプラスチック板で可能だという。ただし、遮蔽板にベータ線が衝突すると二次放射線であるX線が飛んでしまうから、X線を測定するJB4020は注意する必要がある。

そこで、今回はRD1503でのみ実験を行ってみた。用意したのは、卵蒸し器(といっても四角いアルミの箱)と5mmのアクリル板。アクリル板は小さめのものを購入して、2つにカットしてもらった。これが卵蒸し器のサイズにぴったり。

測定は、アルミの箱にガイガーカウンタを入れ、アクリル板で二枚重ねて蓋をする。そうして、20分程度の測定を行う。これを、先日の遮蔽無しの測定と比べたのが次の図。

遮蔽の効果の実験(東京都西部)
緑が遮蔽有り、赤が遮蔽なし。ガタガタしていたグラフが、すっと収束値に向けていち早く落ちているのがわかる。また、収束値も低くなっている。β線の影響を取る去ることができたようだ。これで、より正しい値に近づけたと思う。収束値は0.10で、零点補正を加えると0.06μSv/hとなる。RD1503は若干大きめの値を出す傾向があるので、だいたい0.05μSv/h程度だと思われる。役所による公式値は屋外で0.05μSv/h程度なので、かなりいい結果となった。遮蔽の無い場合は収束値が0.12だったので、これに比べると遮蔽した方は0.02μSv/hほど低くなっている。これからの測定では、遮蔽することにしよう。

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