青森に行く途中、新潟の刈羽原発の近くを通過した。送電線が海に面した、里山に突き刺さる風景には圧倒される。そして、トンネルばかりの高速道路から、送電線の先にある海の方を臨んで見たが、海岸に隣接する小山の向こうに原発はあるらしく、原子炉自体を写真に収めることはできなかった。
このすぐ先に、信濃川がつくった広大な新潟平野が広がっていた。日本有数の穀倉地帯は、原発の目と鼻の先に在ることを思い知らされた。福島の米を買う人がいるかどうかはともかく、新潟の穀倉地帯が汚染されれば、日本の農業の1/4近く、そして日本の米の大半が失われてしまうのではないか?そして、刈羽は信州にとても近い!直江津からあっという間に辿り着いてしまった。信州の盆地の向こうには、関東平野があることも忘れてはならない。信州北部の気流は偏西風であり、盆地に沿って東に流れる。例えば、浅間の煙はたいてい関東の方角にたなびいている。そして、標高の高い信州側からなら、この気流は関東山地をいとも簡単に越えていくことだろう。
東京電力刈羽原発は、すぐにでも止めないと、おちおち信州や関東には住んでいられない。
そういえば、昔、仙台から東京への帰り道、福島第一原発の門の前までいったことがあった。あそこにはもう行けないのだ。今回の旅行で見た刈羽原発付近の風景が「もうみることはできない」などと、振り返って書く日が来るのだろうか?想像するだけで、身震いする。
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